ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル(INCI名 Diethylamino Hydroxybenzoyl Hexyl Benzoate、略称DHHB)は、紫外線のうちUVA、なかでも長波長側を吸収する油溶性の合成紫外線吸収剤である。化粧品基準の別表第4に配合上限つきで収載されており、粘膜に使用されることがない化粧品では100g中10.0gまで配合できる。粘膜に使用されることがある化粧品の欄は空欄で、配合できない(出典: 厚生労働省『化粧品基準』)。
本記事は紫外線吸収剤クラスタの1本で、「1つの日焼け止めに有機系フィルターが3〜4種並ぶのはなぜか」を軸にしている。答えは担当波長の分業で、DappNotesの商品マスターにある日焼け止めジェル3品では、UVA専任の吸収剤として3品すべてに入るのは本成分だけだった。3品とも、UVBを受け持つメトキシケイヒ酸エチルヘキシルと同じ処方に並んでいる。
そのうえで、次の3点を確認できた一次資料の範囲で整理する。1点目は光安定性で、メーカーの説明と査読論文とで評価が分かれる部分がある。2点目は、2025年にEUの科学委員会が評価した製造由来の不純物(DnHexP)の件で、成分そのものの評価と不純物の評価を分けて読む。3点目は、名前に「ベンゾフェノン」と付く別の紫外線吸収剤との関係である。
1. ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルの基本
1.1 何の成分か
本成分は、化粧品基準の別表第4では「2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]安息香酸ヘキシルエステル」という化学名で収載されている(出典: 厚生労働省『化粧品基準』)。化粧品の成分表示で使う名前は「ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル」で、2つは同じ物質を指す。
化学名を分解すると構造が読める。2つのベンゼン環がカルボニル基(C=O)で結ばれていて、この「環-C=O-環」の形はベンゾフェノン骨格と呼ばれる。片方の環にはヒドロキシ基(-OH)とジエチルアミノ基(窒素に2つのエチル基が付いた基)が付き、もう片方の環には安息香酸のカルボキシ基をn-ヘキサノールでエステルにした部分が付く(出典: 化粧品成分オンライン)。英語版Wikipediaはベンゾフェノン系の化合物として扱っている。ただし系統名の呼び方は資料によって揺れるため、本記事では「ベンゾフェノン骨格をもつ」と構造で書くにとどめる(名前の似た別成分との関係は§3.6)。
EUの科学委員会SCCPの見解によると、分子式はC24H31NO4、分子量は397.52、CAS番号は302776-68-7。ほぼ白色の細かい粉末で、水への溶解度は20℃で0.01mg/L未満、油と水への分配しやすさを示すlog Powは6.2とされる(出典: SCCP/1166/08)。水にはほとんど溶けず、油になじむ性質を持つことが数値からもわかる。原料メーカーのBASFは、25℃でメトキシケイヒ酸エチルヘキシルに39.0%、エタノールに11.0%、パルミチン酸イソプロピルに9.1%溶けるというデータを示している(出典: BASF『Uvinul A Plus Granular』)。
紫外線を吸収する位置は、メタノールに溶かした測定で356nmに極大がある(出典: SCCP/1166/08)。BASFの品質規格ではエタノール中354nmで比吸光度を測っており(出典: BASF『Uvinul A Plus Granular』)、化粧品成分オンラインも極大吸収354nmとしている。いずれもUVA(おおむね320〜400nm)の中で長波長寄りの位置で、BASFは「UVAスペクトルの長波長側をカバーするUVA-I吸収剤」と説明している。
原料は、BASFの「Uvinul A Plus」、dsm-firmenichの「PARSOL DHHB」といった商品名で流通する。BASFには、本成分35〜37%をメトキシケイヒ酸エチルヘキシル63〜65%に溶かした液状の原料「Uvinul A Plus B」もある(出典: BASF『Uvinul A Plus B』)。原料の段階から、UVB担当の吸収剤とセットで扱われる例があるということになる。ただし、DappNotesの3商品がどの原料を使っているかは公開情報からはわからない。
1.2 規制上の位置づけ
日本では、2005年10月18日の厚生労働省告示第465号で化粧品基準が改正され、本成分は同じ日にジメチコジエチルベンザルマロネート(化粧品表示名 ポリシリコーン-15)とともに紫外線吸収剤のリストに加わった(出典: 薬食発第1018006号)。紫外線吸収剤は、別表第4に載った成分を決められた上限の範囲でだけ配合できる仕組みで、本成分の上限は次のとおり。
| 化粧品の区分 | 100g中の最大配合量 |
|---|---|
| 粘膜に使用されることがない化粧品のうち洗い流すもの | 10.0g |
| 粘膜に使用されることがない化粧品のうち洗い流さないもの | 10.0g |
| 粘膜に使用されることがある化粧品 | 空欄(配合不可) |
(出典: 厚生労働省『化粧品基準』別表第4)
別表の注記には「空欄は、配合してはならないことを示し」とある。つまり、口紅やリップクリームのように粘膜に触れうる化粧品には、本成分を入れることができない。同じクラスタでも扱いは分かれていて、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルは粘膜に使用されることがある化粧品にも8.0gまで、ポリシリコーン-15も10.0gまで配合できる。本成分を含むほかの3成分は粘膜の欄が空欄である(§3.3の表)。空欄は「危険が確認された」という意味ではなく、その区分では配合が認められていないという意味で読むのが正確だ。どういう経緯で空欄になったかを示す資料は、本稿では確認できていない。
EUでは化粧品規則のAnnex VI(紫外線吸収剤リスト)の28番に、最大10%で収載されている(出典: SCCS/1678/25)。米国については、dsm-firmenichが日焼け止め用途では未承認と記載し、BASFの承認状況表でも米国とカナダは空欄になっている(出典: dsm-firmenich『PARSOL DHHB』 / BASF『Uvinul A Plus Granular』)。
医薬部外品での扱いについては、本成分は有効成分ではない。部外品の処方に入る場合は、紫外線吸収を担う「その他の成分」になる。医薬部外品での表示名称は、本稿で照合した2008年版の『医薬部外品の成分表示名称リスト』と『医薬部外品原料規格2021』では確認できなかったため、本記事では扱わない。
1.3 どんな製品に配合されるか
欧州委員会がSCCSに出した依頼文は、本成分を日焼け止め、保湿剤、ファンデーション、そのほかのスキンケア・メイクアップ製品に使われる成分として紹介している(出典: SCCS/1678/25)。dsm-firmenichも、用途を日焼け止め・フェイスケア・メイクアップ製品としている(出典: dsm-firmenich『PARSOL DHHB』)。
DappNotesの商品マスターで本成分を含むのは、次の3品である。
| 商品 | 区分 | 表示順/全成分数 |
|---|---|---|
| オルビス ミスター ドライタッチ UVジェル | 化粧品 | 7位/25 |
| マニフィーク オールインワン ジェル UV | 化粧品 | 6位/36 |
| ニベアメン UVプロテクトジェル | 化粧品 | 6位/22 |
(出典: 各社公式サイトの全成分表示)
3品ともメンズ向けのジェル状の紫外線対策製品で、ほかの紫外線吸収剤と一緒に並ぶ。組み合わせの詳細は§3.4で扱う。
1.4 メンズ視点での見方
メンズ向けの日焼け止めは、べたつかないジェルや、保湿と紫外線対策を1本にしたオールインワンが多い。成分表を見ると、名前の長いカタカナ成分がいくつも並び、どれが何をしているのか分かりにくい。
本成分は、その中からUVAの担当を見つけるときの目印になる。DappNotesの3品では、UVB担当のメトキシケイヒ酸エチルヘキシルが上位(2〜3位)にあり、その数行後ろ(6〜7位)に本成分が並ぶ。「上のほうにUVB担当、少し後ろにUVA担当」という並びを覚えておくと、成分表の読み方がつかみやすい。
ただし、成分表から防御力の強さを判断することはできない。製品のUVA防御の程度はPA表示で示され、PAは製品全体の処方で決まる。本成分が入っているかどうかより、PA表示と、毎日塗り直せる使用感かどうかで選ぶのが現実的である。
2. 期待される働き・効果
2.1 メカニズム
有機系の紫外線吸収剤は、分子が特定の波長の紫外線のエネルギーを受け取り、主に熱などの形で放出することで、肌に届く紫外線を減らす。どの波長をよく吸収するかは分子の構造で決まり、1つの分子が受け持てる範囲には限りがある。
本成分の吸収の中心は354〜356nm付近で(出典: SCCP/1166/08 / BASF『Uvinul A Plus Granular』)、UVAの長波長寄りにある。一方、UVB(おおむね290〜320nm)は吸収の中心から外れている。そのため、UVBは別の成分に任せることになる。dsm-firmenichも、本成分を「有効なUVB吸収剤と組み合わせることでブロードスペクトラム(UVAとUVBの両方)の防御を可能にする」UVA吸収剤と説明している(出典: dsm-firmenich『PARSOL DHHB』)。
DappNotesの3品で本成分と組むUVB担当は、吸収極大が310nm付近のメトキシケイヒ酸エチルヘキシルである。本成分の吸収極大とは40nmあまり離れていて、2つを並べるとUVBからUVAの長波長側までを分けて受け持つ形になる。3品にはさらに、UVAとUVBの両方を受け持つビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジンや、UVB担当のエチルヘキシルトリアゾン・ポリシリコーン-15が加わる(§3.3・§3.4)。
CosIngの機能には「UV-filter」「UV-absorber」に加えて「light stabiliser」も登録されている(出典: SCCS/1678/25 の記載)。これはEUのデータベース上の機能区分で、肌への効果を示すものではない。
2.2 一般的な効能範囲
本成分について書けるのは、「UVAを吸収する」という紫外線吸収剤としての働きまでである。本成分は医薬部外品の有効成分ではなく、本成分そのものに承認された効能はない。
日焼け止めの効果は、製品全体としてSPF(主にUVBに対する指標)とPA(UVAに対する指標)で示される。これらは配合されたすべての成分と処方の設計を合わせた結果で、1つの成分に割り振ることはできない。成分表に本成分があることは「UVAを吸収する成分が配合されている」ことを示すにとどまり、「この製品はPAが高い」という根拠にはならない。
2.3 限界・誤解されやすい点
誤解されやすい点は3つある。
1つ目は、本成分が入っていればUVA対策は十分、という読み方である。PAは製品全体の処方で決まり、本成分の配合量は公開されていない。表示順から配合量%を推定することもできない(表示は1%を超える成分が多い順で、1%以下は順不同)。本成分の有無や順位で、製品同士のUVA防御を比べることはできない。
2つ目は、UVAを吸収するならUVBも防げる、という読み方である。吸収の中心はUVAの長波長側にあり、UVBは別の成分が受け持つ前提で処方が組まれる(§2.1)。
3つ目は、名前にベンゾフェノン骨格の要素が含まれるため、オキシベンゾン(ベンゾフェノン-3)などと同じ成分だと思われやすい点である。構造に共通点はあるが、分子の大きさも付いている基も異なる別の成分である(§3.6)。
3. 安全性・注意点
3.1 既知の刺激性・アレルギー報告
本成分の安全性評価として一次資料で確認できたのは、EUの科学委員会SCCPが2008年4月15日に採択した見解(SCCP/1166/08)である。結論は「日焼け止めを含む化粧品に最大10%で使う場合、消費者の健康リスクにならない」というものだった(出典: SCCP/1166/08)。
見解にまとめられている試験結果は次のとおり。
- 皮膚刺激性: モルモットへの最長14日間の塗布で刺激はなかったとされる
- 眼刺激性: ウサギの眼に一過性の刺激が見られた
- 皮膚感作性: モルモットの試験で感作性なしと報告されたが、SCCPは試験に疑問点があり評価できないとコメントしている
- 光毒性・光感作性: いずれもなし
- 変異原性: 細菌、哺乳類細胞の遺伝子突然変異、染色体異常の試験で、暗所・人工太陽光照射下とも陰性
- 経皮吸収: ブタの皮膚を使い、SCCPが有効と判断した試験で平均0.04%、最大0.15%(受容液側への透過は見られなかった)
SCCPはこの最大値0.15%を使い、化粧品を1日36g(日焼け止め18gを含む)すべて10%配合で使うという厳しめの想定で、安全域(MoS)を2222と計算している(出典: SCCP/1166/08)。
読むときの注意点が2つある。1つは、評価したのが肌に塗る使い方だけで、吸入についてはデータ不足で評価できなかったと明記されていること。もう1つは、見解に並ぶのは動物・細胞の試験が中心で、ヒトでのパッチテストの結果は本稿で確認した資料には含まれていないことである。見解の考察では、広く使われるなら環境面も考慮すべきとして、当時、水生環境への長期的な影響を示す表示が原料に提案されていたことにも触れている。
2025年のSCCSの文書(SCCS/1678/25)は、成分そのものの刺激性や安全性を評価し直したものではない。製造工程から混入しうる不純物についての評価で、§3.7で分けて扱う。
以上から、本成分そのものについて公的な評価で刺激や感作の懸念が示されているわけではない。ただし日焼け止めには、エタノールや複数の紫外線吸収剤、防腐剤なども一緒に入る。塗って赤み・かゆみ・ひりつきが出たら使用を中止する。紫外線吸収剤で肌が荒れた経験がある人は、新しい製品を腕の内側などで試してから顔に使うと安心である。
3.2 推奨配合量と過剰使用時のリスク
配合量の上限は、日本の化粧品基準で100g中10.0g(粘膜に使用されることがある化粧品は配合不可)、EUの化粧品規則で10%である(出典: 厚生労働省『化粧品基準』 / SCCS/1678/25)。原料メーカー2社の資料でも、日本・EU・中国・韓国・ASEANなどの上限は10%と記載されている(出典: BASF『Uvinul A Plus Granular』 / dsm-firmenich『PARSOL DHHB』)。上限を超える配合は認められていないため、市販品で「入れすぎ」が起きる前提はない。
DappNotesの3品が実際に何%配合しているかは公開されていない。表示順が6〜7位でも、%を推定することはできない。
3.3 日焼け止めに有機系フィルターが並ぶ理由=担当波長の分業
商品マスターでは、紫外線吸収剤の役割が「紫外線吸収剤」「紫外線吸収(UVA)」「紫外線吸収(UVA・UVB)」「紫外線吸収(ポリマー型)」などとまとめて書かれている。1つの日焼け止めにこれらが3〜4種並ぶのは、1つの分子で紫外線の全波長を受け持てないため、担当する波長を分けているからである。
読み分けの問いは2段になる。1段目は「どの波長を受け持つか」(UVB担当/UVA担当/両域)。2段目は「分子の骨格は何か」で、骨格の違いが油への溶けやすさや分子の大きさ、光への強さといった性質の違いにつながる。
| 成分 | 担当波長 | 分子の骨格(告示の化学名から) | 化粧品基準の上限(洗い流さない/粘膜使用あり) | 配合3品での登場 |
|---|---|---|---|---|
| メトキシケイヒ酸エチルヘキシル | UVB | ケイ皮酸のエステル | 20/8.0 | 3品 |
| ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル(本成分) | UVA(長波長側) | ベンゾフェノン骨格をもつ安息香酸のエステル | 10.0/空欄 | 3品 |
| ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン | UVA・UVB両域 | トリアジン環に3つの芳香環 | 3.0/空欄 | 3品 |
| エチルヘキシルトリアゾン | UVB | トリアジン環に3つのアニリノ基 | 5.0/空欄 | 2品 |
| ポリシリコーン-15 | UVB | シリコーン骨格のポリマー | 10.0/10.0 | 2品 |
(上限は100g中の最大配合量g。出典: 厚生労働省『化粧品基準』別表第4 / 担当波長は SCCP/1166/08・BASF・dsm-firmenich の各資料 / 登場数は商品マスター)
この表から読める本成分の位置づけは、5成分の中で唯一の「UVA専任」という点である。UVBを受け持つ成分は3つ、両域を受け持つ成分が1つあり、UVAの長波長側に吸収の中心を置くのは本成分だけになる。3品すべてに入る成分は、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル(UVB)、本成分(UVA)、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン(両域)の3つで、それぞれ担当が違う。
骨格で見ると、本成分はほかの4成分のどれとも系統が異なる。ケイ皮酸エステルでもトリアジンでもシリコーンポリマーでもなく、2つのベンゼン環をカルボニル基でつないだ形を持つ。
ここで注意したいのは、表を優劣表として読まないことである。骨格や担当波長から「どれが一番強い」は導けない。SPFとPAは製品全体の処方で決まり、個々の成分の順位から読み取ることはできない。表は、成分表の中で誰が何を受け持っているかを見分けるための地図として使うのが適切だ。
3.4 配合3商品の並び
DappNotesの商品マスターで、紫外線吸収剤クラスタの5成分がどの順に並ぶかを本成分の視点でまとめると、次のようになる。
| 表示順 | オルビス ミスター ドライタッチ UVジェル(25成分) | マニフィーク オールインワン ジェル UV(36成分) | ニベアメン UVプロテクトジェル(22成分) |
|---|---|---|---|
| メトキシケイヒ酸エチルヘキシル(UVB) | 2位 | 2位 | 3位 |
| 本成分(UVA) | 7位 | 6位 | 6位 |
| ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン(両域) | 8位 | 11位 | 9位 |
| エチルヘキシルトリアゾン(UVB) | 11位 | なし | 11位 |
| ポリシリコーン-15(UVB) | なし | 9位 | 12位 |
| 無機の散乱剤 | なし | 酸化チタン 36位(最後尾) | なし |
(出典: 各社公式サイトの全成分表示)
読み取れることは3つある。
1つ目は、3品に共通する骨組みである。「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル(UVB)+本成分(UVA)+ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン(両域)」の3種がすべての商品に入り、そこにUVB担当のエチルヘキシルトリアゾンかポリシリコーン-15が加わる。ニベアメンは両方を含む。
2つ目は、本成分の位置がそろっている点である。3品とも6〜7位で、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルより後ろ、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジンより前に並ぶ。
3つ目は、読み方の限界である。成分表示は1%を超える成分を多い順に並べ、1%以下は順不同でよいルールになっている。そのため、並び順から読めるのは「おおまかにこのあたり」までで、配合%は推定できない。本成分が6〜7位にあることから、3品のUVA防御の強さを比べることもできない。
なお、マニフィークの酸化チタンは商品マスターで「紫外線散乱剤・着色(白色顔料)」と記録されており、最後尾に並ぶ。紫外線散乱のためか色調整のためか、配合目的は成分表からは判断できない。
3.5 光安定性:メーカーの説明と査読論文
有機系の紫外線吸収剤には、光を浴び続けると分子が分解して吸収の力が落ちるものがある。本成分の光への強さについては、資料によって言っていることの範囲が違う。
メーカーと欧州委員会の説明: BASFは本成分を「UVAスペクトルの長波長側をカバーする光安定な有機UVA-I吸収剤」と説明し、あらゆる有機系・無機系の紫外線防御成分と併用できるとしている(出典: BASF『Uvinul A Plus Granular』)。欧州委員会がSCCSに出した依頼文も、本成分を優れた光安定性とほかの紫外線吸収剤との相性で評価されている成分と紹介している(出典: SCCS/1678/25)。どちらも成分の特長を紹介する文脈で、光安定性を独立に検証した評価ではない。
査読論文: Kawakamiらが2017年に欧州の薬学誌(European Journal of Pharmaceutical Sciences)に発表した論文は、本成分とアボベンゾン(UVA吸収剤)を組み合わせた日焼け止め処方を、HPLCと分光法で光安定性試験にかけた(出典: Kawakami et al. 2017)。結果は2つに分かれる。
- 試験したすべての処方で、本成分自体は光安定だった
- 本成分を加えても、アボベンゾンの光安定性は高まらなかった(光安定化効果は認められなかった)
蛍光分光の測定では、2つの成分は静的消光という形で相互作用するものの、本成分はアボベンゾンの励起状態の寿命に影響しなかったとされる。著者らは、本成分だけを使った処方のほうが、アボベンゾン単独やアボベンゾンと本成分の組み合わせより有利と結論している。また、本成分を含む組み合わせに光毒性の可能性は認められなかった。
まとめると、本成分自体が光に強いという点ではメーカーの説明と論文の結果が一致する。一方、「ほかのUVA吸収剤を光から守る」役割まで期待できるかについては、アボベンゾンとの組み合わせで否定的な結果が出ている。ただしこれは1本の論文の、特定の処方での結果である。
DappNotesの3品にはアボベンゾン(化粧品基準の収載名は4-tert-ブチル-4’-メトキシジベンゾイルメタン)は入っていない。したがって、この論文の結果は3品の処方を評価するものではない。また、成分が光に強くても、汗や皮脂、こすれで製品そのものが落ちれば防御は下がる。塗り直しが必要なことは変わらない。
3.6 「ベンゾフェノン」と名の付く成分との関係
本成分はベンゾフェノン骨格を持つため、同じ骨格を持つオキシベンゾン(ベンゾフェノン-3)などと同じ仲間、あるいは同じ成分として扱われることがある。構造の共通点と違いを整理しておく。
| 項目 | 本成分 | オキシベンゾン(ベンゾフェノン-3) |
|---|---|---|
| 化学名 | 2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]安息香酸ヘキシルエステル | 2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン |
| 分子式・分子量 | C24H31NO4・397.52 | C14H12O3・約228 |
| 共通する部分 | ベンゾフェノン骨格、カルボニル基のとなり(2位)のヒドロキシ基 | 同左 |
| 片方の環の4位 | ジエチルアミノ基 | メトキシ基 |
| もう片方の環 | 安息香酸ヘキシルエステルの形 | 置換基のないベンゼン環 |
| 吸収の中心 | 354〜356nm付近(UVAの長波長側) | 288nmと350nm付近(UVBと短波長側のUVA) |
(出典: 厚生労働省『化粧品基準』 / SCCP/1166/08 / Wikipedia『Oxybenzone』(二次資料))
共通しているのは、2つのベンゼン環をカルボニル基でつないだ骨格と、そのとなりのヒドロキシ基である。違いは、骨格に付いている基と分子の大きさで、本成分はジエチルアミノ基とヘキシルエステルを持ち、分子量はオキシベンゾンの2倍近くある。吸収する波長の中心も異なる。
化粧品基準の別表第4でも、本成分と「2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン」は別々の行に載っている。同じ別表には「ジヒドロキシベンゾフェノン」「テトラヒドロキシベンゾフェノン」など、ベンゾフェノンの名を持つ成分がほかにも並ぶ(出典: 厚生労働省『化粧品基準』)。
骨格が共通していても、化学物質としては別であり、安全性の評価も成分ごとに行われている。ある「ベンゾフェノン」系成分について言われていることを、そのまま本成分に当てはめることはできない。成分表では、化粧品表示名が異なれば別の成分として読むのが基本である。
3.7 製造由来の不純物DnHexPの評価
2025年、EUの科学委員会SCCSは本成分についての科学的助言(SCCS/1678/25)をまとめ、6月26日の本会議で採択した。この文書は、本成分そのものの安全性ではなく、製造工程から混入しうる不純物についての評価である。2つを分けて読む必要がある。
きっかけ: 2024年、ドイツ当局が子どもの尿からフタル酸モノ-n-ヘキシル(MnHexP)を検出したと欧州委員会に報告した。MnHexPは複数のフタル酸エステルの代謝物になりうる物質で、その1つがフタル酸ジ-n-ヘキシル(DnHexP)である。DnHexPはEUで化粧品への配合がすでに禁止されているが、本成分の製造工程で不純物として混入しうることが指摘された(出典: SCCS/1678/25)。
ドイツの調査: 2020〜2023年に流通していた日焼け止め57品を分析した報告では、本成分を含む40品のうち21品からDnHexPが検出された。残る19品では検出限界(0.2mg/kg)未満で、本成分を含まない17品からは検出されなかった(出典: SCCS/1678/25 に引用されたCVUA Karlsruheの報告)。ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は、不純物を最大0.3%含む紫外線吸収剤を10%配合した日焼け止めでも健康リスクは非常に考えにくいと評価しつつ、除去は技術的に可能だとしていた。
SCCSの結論: DnHexPの懸念は、胎児の精巣でのテストステロン産生への影響など生殖毒性にある。SCCSは、本成分を最大10%配合する場合に、避けられない不純物としてDnHexPが本成分中に含まれてよい最大安全濃度を0.026%(260ppm)と算出した。最も影響を受けやすい年齢層として子どもの値を採用している。そのうえで、製法によってはDnHexPが検出されないこと、1ppmまで下げられることが示されたとして、本成分中のDnHexPは1ppmを目標値とすべきとした(出典: SCCS/1678/25)。
成分そのものの評価との関係: SCCSはこの文書の対象をDnHexPに絞っており、本成分を最大10%まで使えるという評価は、2008年の見解(SCCP/1166/08)に基づいたままになっている。つまり、この件で問われたのは「原料の純度をどう管理するか」であって、「本成分そのものが危険と判断された」わけではない。
原料メーカーのdsm-firmenichは、自社の原料について検出可能なDnHexPを含まないと記載している(出典: dsm-firmenich『PARSOL DHHB』)。DappNotesの3品が使う原料の不純物レベルは公開されておらず、本記事では評価できない。日本の行政がこの件で何らかの対応をしたかどうかも、本稿では確認できていない。
4. 相性の良い・悪い成分
4.1 併用される成分
本成分はUVAの長波長側を受け持つ成分なので、UVBを受け持つ成分と組み合わせて使うことが前提になる。
UVB担当・両域担当の紫外線吸収剤: DappNotesの3品では、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル(UVB)とビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン(両域)が必ず一緒に入り、エチルヘキシルトリアゾンかポリシリコーン-15(どちらもUVB)が加わる。dsm-firmenichは、本成分が市場のUVB吸収剤すべてと併用できるとしている(出典: dsm-firmenich『PARSOL DHHB』)。BASFには、本成分をメトキシケイヒ酸エチルヘキシルにあらかじめ溶かした原料もあり、UVBとUVAの担当を1つの原料でそろえられる(出典: BASF『Uvinul A Plus B』)。
無機の散乱剤: dsm-firmenichは、酸化亜鉛や酸化鉄とも併用でき、有機系と無機系を組み合わせたハイブリッド処方に使えると説明している(出典: dsm-firmenich『PARSOL DHHB』)。BASFも無機系の紫外線防御成分との併用を可能としている。3品のうち無機の散乱剤を含むのはマニフィークだけで、酸化チタンが最後尾に並ぶ。
本成分を溶かす油剤・溶剤: 本成分は粉末で、処方中で完全に溶かして使う必要がある(出典: dsm-firmenich『PARSOL DHHB』)。BASFの溶解度データでは、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルに39.0%、エタノールに11.0%、パルミチン酸イソプロピルに9.1%溶ける(出典: BASF『Uvinul A Plus Granular』)。3品の成分表にはエタノールが入り、ニベアメンにはパルミチン酸イソプロピルも並ぶ。ただし、処方の中でどの成分が本成分を溶かしているかは、成分表からは判断できない。
同じ処方に並ぶその他の成分: オルビスの商品にはジメチコンやシクロペンタシロキサンといったシリコーン、酸化防止剤のトコフェロールも入る。これらは使用感や製品の品質を支える成分で、本成分との組み合わせで紫外線防御が高まるという根拠を示すものではない。
4.2 注意したい組合せ
本稿で確認した一次資料では、本成分と一緒に配合してはいけない成分は報告されていない。メーカー2社はいずれも、ほかの紫外線防御成分と広く併用できるとしている。
組み合わせで知っておきたいのは、アボベンゾンとの関係である。§3.5で紹介した論文では、本成分を加えてもアボベンゾンの光分解は抑えられなかった(出典: Kawakami et al. 2017)。これは「一緒に入れると危険」という話ではなく、「アボベンゾンの安定化役としては期待できない」という話で、組み合わせた処方に光毒性の可能性は認められていない。DappNotesの3品にはアボベンゾンが入っていないため、この点は3品の読み方には関係しない。
5. 使い方
5.1 推奨される使用シーン
本成分は、主に日焼け止め、日焼け止め効果をうたう保湿ジェルやオールインワン、化粧下地・ファンデーションなどに入る。使う場面は、本成分そのものより製品の種類で考えるほうが実用的である。
日焼け止めジェル・オールインワンジェル: DappNotesの3品はこのタイプで、洗顔後に塗る保湿と紫外線対策を1本で済ませたい人向けの剤形である。朝のスキンケアの最後に、製品の表示どおりの量をムラなく塗る。
屋外に長くいる日: 通勤・外回り・スポーツなど、屋外にいる時間が長い日は、PA表示の高い製品を選び、汗をかいたりタオルで拭いたりしたら塗り直す。本成分自体が光に強いとされても、製品が肌から落ちれば防御は下がる(§3.5)。
SPF・PAの目安や場面別の選び方はメンズ日焼け止めの選び方で詳しく扱っている。
5.2 期待できないこと・避けるべき使い方
本成分に期待できないことは、次のとおり。
- 成分名だけで製品のUVA防御を判断すること: 防御の程度はPA表示で確認する。成分表の有無や順位では比べられない
- UVBまで守ること: 本成分が受け持つのはUVAの長波長側で、UVBはほかの成分が担う
- 塗り直しを省くこと: 光安定性は分子の性質で、汗や摩擦で製品が落ちることは防げない
- 唇用の紫外線対策として考えること: 日本の化粧品基準では、粘膜に使用されることがある化粧品に本成分を配合できない。本成分を含む製品は唇用として設計されたものではないため、唇に使えるかどうかは各製品の用法・注意書きで確認する
避けたいのは、少量を薄くのばして済ませることである。日焼け止めの表示値は決まった量を塗った条件での値で、塗る量が減ればそのぶん紫外線吸収剤の量も減る。
6. メンズ実用視点まとめ
メンズの日焼け止めの成分表で本成分を見かけたら、次の3点で読むと整理しやすい。
- UVAの担当: 紫外線のうちUVAの長波長側を吸収する油溶性の吸収剤。UVB担当のメトキシケイヒ酸エチルヘキシルと並べて使われ、DappNotesの3品ではその数行後ろに必ず入っている
- 成分そのものの評価と不純物の話は別: EUでは2008年の見解で10%までの使用が安全とされた。2025年の評価は製造由来の不純物DnHexPについてで、原料の純度管理の話である
- 光に強い成分でも塗り直しは必要: 本成分自体は光安定とされるが、アボベンゾンを安定化する効果は論文で認められていない。汗や摩擦で落ちれば防御は下がる
ジェル状の日焼け止めの成分表では、本成分を含む3〜4種の紫外線吸収剤が担当を分けて並ぶ。ただ、成分表から防御力の優劣は読めない。選ぶ基準はPA・SPFの表示と、毎日塗り直せる使用感である。
7. よくある質問(FAQ)
Q1. ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルはどんな働きをする成分ですか?
紫外線のうちUVA、なかでも長波長側を吸収する紫外線吸収剤です(出典: SCCP/1166/08 / BASF『Uvinul A Plus Granular』)。吸収の中心は354〜356nm付近にあります。UVBはほとんど受け持たないため、日焼け止めではUVBを吸収する成分と組み合わせて配合されます。油に溶ける粉末で、処方の中で溶かして使われます。
Q2. オキシベンゾン(ベンゾフェノン-3)と同じ成分ですか?
別の成分です。どちらも2つのベンゼン環をカルボニル基でつないだベンゾフェノン骨格を持ちますが、本成分にはジエチルアミノ基と安息香酸ヘキシルエステルの部分が付き、分子量は397.52とオキシベンゾン(約228)の2倍近くあります(出典: SCCP/1166/08 / Wikipedia『Oxybenzone』)。吸収の中心も異なり、化粧品基準の紫外線吸収剤リストでも別の行に載っています。ある「ベンゾフェノン」系成分についての情報を、本成分にそのまま当てはめることはできません。
Q3. EUで不純物が問題になったと聞きました。危険な成分なのですか?
2025年にEUの科学委員会SCCSが評価したのは、本成分の製造工程で混入しうる不純物DnHexP(フタル酸ジ-n-ヘキシル)です(出典: SCCS/1678/25)。SCCSは、本成分中のDnHexPを避けられない場合の最大安全濃度を0.026%(260ppm)とし、1ppmを目標値にすべきとしました。本成分そのものを10%まで使えるという評価は、2008年の見解のまま変わっていません。問われたのは原料の純度管理で、成分そのものが危険と判断されたわけではありません。
Q4. なぜメトキシケイヒ酸エチルヘキシルと一緒に入っていることが多いのですか?
担当する波長が違うためです。メトキシケイヒ酸エチルヘキシルはUVB(310nm付近)、本成分はUVAの長波長側(354〜356nm付近)を吸収します。DappNotesの日焼け止めジェル3品では、どちらもすべての商品に入っており、さらに両域を受け持つビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジンが加わります。BASFには、本成分をメトキシケイヒ酸エチルヘキシルに溶かした状態の原料もあります(出典: BASF『Uvinul A Plus B』)。
Q5. 光に強い成分なら、塗り直さなくてもよいですか?
塗り直しは必要です。本成分自体は、メーカーの説明でも査読論文の試験処方でも光安定とされています(出典: BASF『Uvinul A Plus Granular』 / Kawakami et al. 2017)。しかし光安定性は分子が光で壊れにくいかどうかの話で、汗や皮脂、タオルで拭くことによって製品が肌から落ちるのは防げません。なお、同じ論文では、本成分を加えてもアボベンゾンの光分解は抑えられなかったと報告されています。
Q6. 化粧品基準の「粘膜に使用されることがある化粧品」が空欄とはどういう意味ですか?
その区分の化粧品には配合できない、という意味です(出典: 厚生労働省『化粧品基準』)。化粧品基準の別表には「空欄は、配合してはならないことを示し」と注記されています。本成分は、粘膜に使用されることがない化粧品では100g中10.0gまで配合できますが、口唇用など粘膜に使用されることがある化粧品には配合できません。これは配合が認められている範囲の定めで、空欄になった経緯を示す資料は本稿では確認できていません。
Q7. 「Uvinul A Plus」「PARSOL DHHB」とは何ですか?
本成分の原料の商品名です。Uvinul A PlusはBASF、PARSOL DHHBはdsm-firmenichの製品名として流通しています(出典: BASF『Uvinul A Plus Granular』 / dsm-firmenich『PARSOL DHHB』)。化粧品の成分表には商品名ではなく、化粧品表示名称「ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル」で記載されます。
8. まとめ
ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルは、UVAの長波長側(吸収の中心354〜356nm付近)を吸収する油溶性の合成紫外線吸収剤である。化粧品基準の別表第4に収載され、粘膜に使用されることがない化粧品では100g中10.0gまで配合でき、粘膜に使用されることがある化粧品には配合できない。EUでも最大10%で認められており、SCCPは2008年に、経皮での使用について10%までは消費者の健康リスクにならないと結論した(出典: 厚生労働省『化粧品基準』 / SCCP/1166/08)。
日焼け止めに有機系フィルターが並ぶ理由を担当波長で読むと、本成分はクラスタ5成分の中で唯一のUVA専任になる。DappNotesの日焼け止めジェル3品では、UVB担当のメトキシケイヒ酸エチルヘキシル、両域担当のビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジンとともに3品すべてに入り、6〜7位にそろって並ぶ。ただし並び順から配合%や防御力の優劣は読めない。
安全性と性質の論点は、分けて読むのが要点である。光安定性は、本成分自体についてはメーカーの説明と論文の結果が一致する一方、アボベンゾンの安定化には効果が認められなかった(出典: Kawakami et al. 2017)。2025年のSCCSの評価は製造由来の不純物DnHexPについてで、成分そのものの評価は変わっていない(出典: SCCS/1678/25)。オキシベンゾンなど「ベンゾフェノン」の名を持つ成分とは骨格が共通するだけの別成分である。成分表で本成分を見つけたら、「UVAの担当がいる」ことを確認する目印として使い、製品選びはPA・SPF表示と使用感で判断するのが実用的な読み方になる。