サボンソウ葉エキスは、ナデシコ科のサボンソウ(Saponaria officinalis)の葉から得られる植物エキスで、化粧品表示名称の配合目的は「殺菌剤」の1つだけが登録されている(出典: 日本化粧品工業連合会 / Cosmetic-Info.jp)。サボンソウは「石けん草」の名のとおりサポニンを含む植物として知られるが、日本の表示名称での登録は洗浄剤ではない。有効成分ではなく、化粧品にも医薬部外品にも添加成分として入る。
本記事の軸は2つある。1つは名前の対応で、同じ原料が化粧品では「サボンソウ葉エキス」、医薬部外品では「サボンソウエキス」と書かれる一方、化粧品の成分表の「サボンソウエキス」は根及び葉のエキスという別の成分を指す。もう1つは「石けん草」の有名な話と、化粧品成分としての登録の違いである。泡立つ・殺菌する、という期待がどこまで資料で確かめられるかを並べる。
1. サボンソウ葉エキスの基本
1.1 何の成分か
化粧品表示名称の定義は「本品は、サボンソウ Saponaria officinalis の葉のエキスである。」で、成分番号は561513、国際的な成分名(INCI名)は Saponaria Officinalis Leaf Extract である(出典: 日本化粧品工業連合会 / Cosmetic-Info.jp)。化粧品の成分表示名称リストには2009年12月発行のNo.23で収載された。配合目的の登録は「殺菌剤」の1つである。
製法の細部は、医薬部外品側の規格に書かれている。『医薬部外品原料規格2021』の各条「サボンソウエキス」は、本質を「サボンソウ Saponaria officinalis L.(Caryophyllaceae)の葉から『プロピレングリコール』、『1,3-ブチレングリコール』又はこれらの水溶液にて抽出して得られるエキス」とし、性状を「淡緑褐色〜褐色の液で、わずかに特異なにおいがある」としている(出典: 医薬部外品原料規格2021)。抽出に使ってよい溶媒は PG と BG(とその水溶液)に限られていて、水だけやエタノールでの抽出は本質に含まれていない。
規格の確認試験は2つある。1つ目はマグネシウムと塩酸を加えて淡赤色〜赤色を呈する反応、2つ目は乾かした残りを無水酢酸に溶かし、硫酸を静かに加えると境目が赤褐色になる反応である(出典: 医薬部外品原料規格2021)。前者は一般にフラボノイドの検出に、後者はステロイドやトリテルペンの骨格の検出に使われる型の反応で、サポニンの骨格(トリテルペン)を含むこととつじつまが合う。ただし、これは確認試験であって量を測る試験ではない。エキスにサポニンがどれだけ含まれるかは、規格にも製造元の公開頁にも書かれていない。
同じ植物由来で「泡立ち」を確認試験にしている成分もある。たとえば部外品の「ムクロジエキス」は、水を加えて振ると持続性の細かい泡が出ることを確認試験の1つにしている(ムクロジ果皮エキスの解説を参照)。サボンソウエキスの規格には、こうした泡の試験は含まれていない。
規制上は、有効成分ではない添加成分に分類される。厚生労働省の『いわゆる薬用化粧品中の有効成分リスト』に「サボンソウ」の語は見当たらない。同リストは有効成分の規格と分量の前例を集めた文書で、載っていないことが有効成分になれない根拠になるわけではないが、本成分を有効成分とする前例は確認できない。原料製造元の公開頁にも「主剤」「薬用」の表記はなかった。
1.2 名前の対応: 化粧品名・部外品名・INCI名
本成分は、呼び名が4つの体系にまたがる。一次資料で確認できた対応を並べる。
| 体系 | 名前 | 番号・コード | 確認した資料 |
|---|---|---|---|
| 化粧品表示名称 | サボンソウ葉エキス | 成分番号561513 | 化粧品の成分表示名称リスト |
| 医薬部外品の成分名・表示名称 | サボンソウエキス | 規格51・成分コード520490 | 医薬部外品原料規格2021 / 医薬部外品の成分表示名称リスト 平成20年版(連番933) |
| INCI名 | Saponaria Officinalis Leaf Extract | CosIng Ref 58273 | 化粧品の成分表示名称リスト / CosIng |
| 部外品規格の英名 | Saponaria Extract | ― | 医薬部外品原料規格2021(INCI名ではない) |
(出典: 日本化粧品工業連合会 / 医薬部外品原料規格2021 / CosIng)
化粧品名と部外品名が同じ原料を指すと言える根拠は、製造元の並記である。丸善製薬の原料一覧では、「サボンソウ抽出液BG-J」の化粧品表示名称がサボンソウ葉エキス(ほかにBG・水)、医薬部外品の成分名と表示名称がどちらもサボンソウエキスと書かれている(出典: 丸善製薬 化粧品原料 製品一覧)。一丸ファルコスの「ファルコレックス サボンソウ B」も、化粧品表示を「BG、水、サボンソウ葉エキス」、部外品表示を「1,3-ブチレングリコール、精製水、サボンソウエキス」と、同じ1つの原料に両方の名前を付けている(出典: 一丸ファルコス)。香栄興業の「サボンソウ抽出液」も、原料DB上で化粧品表示名称がサボンソウ葉エキス、部外品申請成分名がサボンソウエキスになっている(出典: Cosmetic-Info.jp 原料DB)。
部外品の側から見ても対応はそろう。部外品添加物の名前を「サボンソウ」で検索すると、出てくるのは「サボンソウエキス」の1件だけで、その本質は葉のエキスである(出典: Cosmetic-Info.jp)。部外品の世界では、サボンソウのエキスは葉のものしか登録されていない。
1.3 同じ文字列「サボンソウエキス」が指すもの
本成分でいちばん紛らわしいのが、この「サボンソウエキス」という文字列である。化粧品表示名称を「サボンソウ」で検索すると6件が並び、その中に「サボンソウエキス」という名前が本成分とは別の成分として登録されている(出典: Cosmetic-Info.jp)。
| 化粧品表示名称 | 部位 | 登録された配合目的 | 本成分との関係 |
|---|---|---|---|
| サボンソウ葉エキス(本成分) | 葉 | 殺菌剤 | ― |
| サボンソウエキス | 根及び葉 | 皮膚コンディショニング剤(未分類) | 別成分。旧名で、改正名はサボンソウ葉/根エキス |
| サボンソウ葉/根エキス | 葉及び根 | 皮膚コンディショニング剤(未分類) | 別成分(上の改正名) |
| サボンソウ根エキス | 根 | 皮膚コンディショニング剤(未分類) | 別成分 |
| サボンソウ花/葉/茎エキス | 花・葉・茎 | 皮膚コンディショニング剤(未分類) | 別成分 |
| サボンソウ葉/根/茎 | 葉・根・茎(エキスではなく植物そのもの) | 皮膚コンディショニング剤(未分類)・洗浄剤 | 別成分 |
(出典: 日本化粧品工業連合会 / Cosmetic-Info.jp、2026年9月確認)
化粧品の「サボンソウエキス」は、定義が「根及び葉のエキス」で、INCI名は Saponaria Officinalis Leaf/Root Extract である。旧INCI名には SAPONARIA EXTRACT が記録されていて、これは部外品規格の英名と同じ綴りになっている。さらに Cosmetic-Info.jp の備考によると、この名前の定義は、日本化粧品成分表示名称事典の第1版では「葉のエキス」だったものが、第2版から「根及び葉のエキス」に変わった(出典: Cosmetic-Info.jp)。名前が同じでも、指す部位の範囲が時期と区分によって違う、ということになる。
まとめると、成分表で「サボンソウエキス」を見たときの読み方は、商品の区分で変わる。
- 医薬部外品の成分表: 部外品の表示名称として書かれていれば、部外品の規格どおり葉のエキスと読むのが自然である。部外品添加物にサボンソウのエキスは葉のもの1件しかない
- 化粧品の成分表: 化粧品表示名称としての「サボンソウエキス」は根及び葉のエキスで、本成分(葉だけ)とは別の成分になる
つまり、文字列だけを見ても、どの定義の成分かは決まらない。商品が化粧品か医薬部外品かとあわせて読む必要がある。本記事の解説は、化粧品名サボンソウ葉エキスと、それに対応する部外品名サボンソウエキス(葉)を対象にしている。
この「名前が割れる」現象は、サボンソウだけの話ではない。同じ植物・同じ部位の原料でも、化粧品と医薬部外品で表示名が違うことがあり、名前が違っても同じ原料と言える場合と、名前が同じでも別の原料を指す場合がある。原料製造元が化粧品名と部外品名を並べて示している植物エキスを、型ごとに並べると次のようになる。
| 化粧品表示名称 | 医薬部外品の表示名称 | 化粧品の成分表で同じ文字列が指すもの |
|---|---|---|
| イチョウ葉エキス | イチョウエキス | 化粧品の「イチョウエキス」は旧名で、定義は同じ葉のエキス |
| ゴレンシ葉エキス | スターフルーツ葉エキス | 化粧品には同じ名前がない |
| マタタビ果実エキス | シルバーバイン果実エキス | 化粧品には同じ名前がない |
| サボンソウ葉エキス(本成分) | サボンソウエキス(葉) | 化粧品の「サボンソウエキス」は根及び葉のエキスで別成分 |
| セイヨウハッカ葉エキス | セイヨウハッカエキス(葉) | 化粧品の「セイヨウハッカエキス」は全草のエキスで別成分 |
| レモンエキス | レモンエキス | 化粧品の「レモンエキス」は果実又は果汁のエキスで、レモン果実エキス・レモン果汁と範囲が重なる別の登録 |
(出典: 丸善製薬 化粧品原料 製品一覧 / 日本化粧品工業連合会 / 各成分の DappNotes 成分解説)
本成分は、この表の中で「同じ文字列が化粧品では別の成分を指す」型にあたる。
1.4 どんな製品に入るか
Cosmetic-Info.jp の市販品データベースでは、2026年9月の確認時点で、化粧品名「サボンソウ葉エキス」が283件の化粧品に、部外品名「サボンソウエキス」が40件の医薬部外品に紐づいている(出典: Cosmetic-Info.jp)。別成分である化粧品名「サボンソウエキス」(根及び葉)にも146件が紐づいていて、化粧品の世界では同じ植物の2つの名前がどちらも使われている。
DappNotesの商品マスターでは、化粧品名「サボンソウ葉エキス」を表示する商品が2品ある(出典: 各社公式の全成分表示)。
| 商品 | 種別 | 区分 | 全成分中の位置 |
|---|---|---|---|
| マニフィーク クレンジング フォーム(KOSÉ) | 洗顔料 | 化粧品 | 19成分中13番目 |
| ZIGEN オールインワンフェイスジェル | オールインワン | 化粧品 | 68成分中33番目 |
(出典: KOSÉ公式 / ZIGEN公式の全成分表示)
どちらも化粧品で、本成分は成分表の中〜後半に並ぶ。化粧品の全成分表示は配合量の多い順が原則だが、1%以下の成分は順不同で書けるため、言えるのは「配合量は多くない側にある」ところまでである。マニフィーク クレンジング フォームの公式頁は特徴に「植物由来保湿成分配合」と書いているが、どの成分を指すのかは公式頁に書かれていない。
このほか、医薬部外品の薬用ウーマシャンプー プレミアムは、その他の成分に「サボンソウエキス」を表示している(出典: ウーマ公式)。部外品の表示名称として読めば葉のエキスにあたるが(§1.3)、化粧品名「サボンソウ葉エキス」とは文字列が違うため、上の表には入れていない。この商品の有効成分はグリチルリチン酸2Kで、サボンソウエキスは有効成分ではない側に並んでいる。なお、部外品の成分表示は業界の自主基準によるもので、日本化粧品工業連合会の基本方針は、有効成分の記載順を承認書の順、その他の成分の記載順を企業の判断としている(出典: 日本化粧品工業連合会 基本方針)。部外品の成分表では、位置から配合量を推し量ることはできない。
1.5 メンズ視点での見方
配合例の2品は、どちらもメンズ向けとして売られているスキンケアで、洗顔料とオールインワンという、毎日使う基本の製品である。マニフィークの洗顔料は、公式頁でシェービングフォームとしても使えると案内されている(出典: KOSÉ公式)。
メンズの読み方で押さえたいのは、「石けん草」という名前から「洗浄力を足している」「殺菌してニキビを防ぐ」と連想しないことである。洗顔料の泡立ちと洗い上がりを決めるのは、主な洗浄成分(マニフィークでは脂肪酸と水酸化Kからなる石けんと、ココイルグリシンK)のほうで、中〜後半に並ぶ植物エキスではない。また、「殺菌剤」という配合目的の登録は、ニキビの予防のような効能を示すものではない(§2.1・§2.3)。
2. 期待される働き・効果
2.1 登録された配合目的から読めること
日本の化粧品表示名称で登録されている配合目的は「殺菌剤」の1つである(出典: Cosmetic-Info.jp)。ここで押さえたいのは、この「殺菌剤」が、化粧品の成分を配合目的で分類したときのラベルだという点である。
日本の化粧品基準は、「化粧品中の微生物の発育を抑制することを目的として化粧品に配合される物」を防腐剤と定義し、防腐剤として配合できる成分を別表第3に列挙した成分に限っている(出典: 化粧品基準)。サボンソウ葉エキスはこの別表の成分ではない。つまり、表示名称の配合目的が「殺菌剤」であっても、それは製品の中身を腐らせないための防腐剤の役割を担う、という意味にはならない。マニフィーク クレンジング フォームにも、防腐剤として別に安息香酸Naが入っている(出典: KOSÉ公式)。
同じ植物の6つの名前(§1.3)を並べると、配合目的の登録は次のように分かれる。
- 殺菌剤: サボンソウ葉エキス(本成分)だけ
- 皮膚コンディショニング剤(未分類): 根エキス、根及び葉のエキス2つ(旧名・改正名)、花・葉・茎のエキス
- 皮膚コンディショニング剤(未分類)と洗浄剤: 葉・根・茎そのもの(エキスではない)
「洗浄剤」の登録があるのは、植物の葉・根・茎そのものの名前だけで、エキスにはない。部位の組み合わせや取り出し方によってこのように分かれているが、なぜその分類になったのかは、表示名称データベースの記載からは読み取れない(出典: Cosmetic-Info.jp)。
一方、EUの成分データベース CosIng では、同じINCI名 Saponaria Officinalis Leaf Extract の機能として ANTIMICROBIAL(抗菌)と CLEANSING(洗浄)の2つが登録されている(出典: CosIng Ref 58273)。日本の登録に洗浄剤がないのに対して、EUでは洗浄も並ぶ。国ごとの成分データベースで登録の範囲が違う、という事実として押さえておけばよい。どちらの登録も、商品での効果を保証するものではない。
原料製造元の説明はまた別である。丸善製薬は原料DBの製造元提供欄で「期待される作用:起泡作用」と書き、一丸ファルコスは自社頁でコンセプトを「機能性基材」としている(出典: Cosmetic-Info.jp 原料DB / 一丸ファルコス)。香栄興業は原料DBの特長欄に「抗糖化」「AGEs生成抑制」を挙げているが、これは製造元の説明で、化粧品の効能として認められた内容ではない。登録(殺菌剤)、EUの登録(抗菌・洗浄)、製造元の説明(起泡など)が、それぞれ違う言葉で並んでいる。
2.2 「石けん草」とサポニンの話
サボンソウ(英名 soapwort)は、名前のとおり石けんと結びつけて語られる植物である。その背景にあるのがサポニンで、サポニンは、油になじむ骨格(トリテルペンやステロイド)に水になじむ糖が結合した分子である。この両方の性質を持つ形のために、水溶液の表面張力を下げ、濃度が上がるとミセルと呼ばれる集まりを作る(出典: Böttger et al. 2012 / Lorent et al. 2014)。
サボンソウのサポニンについては、構造を調べた研究がいくつもある。
- 根から、キラヤ酸やギプソゲニンを骨格とするトリテルペンサポニン14種が単離されている(出典: Lu et al. 2015)
- キプロス産の根の抽出物から、ギプソゲニン誘導体やサポナリオシド類など6種の主要なサポニンが同定されている(出典: Charalambous et al. 2024)
- 全草から、サポナリオシドC〜Hの6種が単離されている(出典: Jia et al. 1999)
泡立ちの性質については、サポニンを多く含むとされる45種の植物の水抽出物を同じ条件で比べた研究があり、サボンソウは、エンバク、セイヨウトチノキ、キヌア、ダイズなどとともに、天然の化粧品や家庭用品の界面活性剤の有力な供給源の1つに挙げられている(出典: Góral & Wojciechowski 2020)。
ここで注意したいのは、これらの研究の対象である。構造の研究は根や全草が中心で、葉のエキスに限った分析は、本稿の確認範囲では見つからなかった。化粧品原料の「サボンソウ葉エキス」は、葉をBGなどで抽出した液で(§1.1)、どの種類のサポニンがどれだけ入っているかは製造元から公開されていない。「サボンソウにはサポニンが多い」という話を、そのまま「葉のエキスにも同じ量のサポニンが入っていて、よく泡立つ」と読むことはできない。
抗菌についても、試験管の中での報告はある。サボンソウの地上部の水・メタノール抽出物が、寒天培地の上で複数の細菌の増殖を抑えたという報告(出典: Sengul et al. 2011)や、サポニンを多く含む画分がカンジダ(真菌の一種)の増殖や付着を抑えたという報告(出典: Sadowska et al. 2014)、根の抽出物の抗菌試験(出典: Charalambous et al. 2024)がある。表示名称の「殺菌剤」という登録と方向は重なるが、いずれも抽出物や画分を菌に直接当てた試験で、化粧品に少量配合された葉のエキスが肌の上で菌を減らすことを示したものではない。
2.3 一般的な効能範囲
サボンソウ葉エキスを配合した化粧品で表現できるのは、商品全体として化粧品の効能範囲に入るもの、たとえば洗顔料なら「皮膚を清浄にする」、スキンケアなら「肌を整える」「皮膚をすこやかに保つ」「肌にうるおいを与える」といった範囲である。これらは商品全体の効能で、本成分の配合目的(殺菌剤)とは別の話になる。
逆に、次のような表現を本成分の効能として書くことはできない。
- ニキビを防ぐ、肌の菌を殺す、肌を殺菌・消毒する
- 炎症を抑える、肌荒れを治す
- 糖化を防ぐ、老化を防ぐ
- 皮脂の分泌を抑える
「殺菌」を効能としてうたえるのは、医薬部外品で有効成分として承認された成分の話である。本成分は部外品に入る場合も添加成分で、その働きを効能として表示できる成分ではない。製造元の「抗糖化」などの言葉も、本記事では製造元を主語にした引用だけにとどめる。
2.4 限界・誤解されやすい点
誤解されやすい点は4つある。
1. 「石けん草だから洗浄成分」という誤解。サボンソウのサポニンが泡を作ることは研究で示されているが(§2.2)、日本の表示名称で本成分に登録された配合目的は殺菌剤だけで、洗浄剤ではない。配合例の洗顔料で泡と洗浄を担っているのは、成分表の前半に並ぶ石けんやアミノ酸系の洗浄成分である。EUのCosIngには CLEANSING の登録があるが、少量の葉のエキスが洗顔料の洗浄力を左右するとは言えない。
2. 「殺菌剤だから肌の菌を減らす・ニキビに効く」という誤解。「殺菌剤」は配合目的の分類名で、効能の承認ではない(§2.3)。試験管内の抗菌試験はあるが、抽出物を菌に直接当てた結果で、肌の上での効果を示したものではない(§2.2)。また、製品の防腐を担う防腐剤とも別の区分である(§2.1)。
3. 「サボンソウエキス」と書いてあれば同じ成分という誤解。化粧品の成分表の「サボンソウエキス」は根及び葉のエキスで、本成分とは別成分である。一方、部外品の成分表の「サボンソウエキス」は葉のエキスで、本成分と同じ原料に付けられる部外品名にあたる(§1.3)。同じ文字列でも、商品の区分で指すものが変わる。
4. 根の研究を葉のエキスに当てはめる誤解。サボンソウのサポニンの構造研究は根や全草が中心である(§2.2)。「サボンソウにはサポニンが多い」という話は植物全体や根についての話で、化粧品原料の葉のエキスの中身とは分けて読む必要がある。
3. 安全性・注意点
3.1 公的な安全性評価の状況
米国の Cosmetic Ingredient Review(CIR)について、本成分(Saponaria Officinalis Leaf Extract)を対象にした安全性評価は、本稿の確認範囲では見つからなかった。CIRが公開している評価結果の一覧(Quick Reference Table、2022年9月版)にも Saponaria の語は出てこない(出典: CIR Quick Reference Table)。
CIRの個別評価がないことと、安全性が分かっていないことは別の話である。CIRは米国の化粧品成分の評価の枠組みの1つで、世界中のすべての化粧品成分を網羅しているわけではない。評価の枠組みに載っていないことは、危険と判断されたことを意味しない。日本では部外品の原料規格に「サボンソウエキス」として収載され、重金属(20ppm以下)やヒ素(2ppm以下)の上限を含む純度試験が定められている(出典: 医薬部外品原料規格2021)。
そのうえで、確認できた範囲をそのまま書くと、本成分を肌に塗ったときの感作性(繰り返し塗ってアレルギーが起きないか)や刺激性を調べたヒト試験の一次データは見つからなかった。PubMed でサボンソウと皮膚炎・パッチテストを組み合わせて検索しても、塗布による皮膚炎の症例報告は見当たらなかった。一方で、本成分は化粧品で283件、部外品名で40件の商品に紐づいていて(§1.4)、広く使われてきた成分でもある。使用実績の広さはヒト試験の代わりにはならないが、実際の使用で目立った問題が報告されていない、という状況を示す材料の1つにはなる。
米国の環境団体 EWG の Skin Deep のスコアは、本稿では確認していないため書かない。
3.2 サポニンの溶血性をどう読むか
「サボンソウ 毒性」「サポニン 危険」と調べると、サポニンの溶血性(赤血球を壊す性質)が出てくる。これ自体は研究で確かめられている性質で、総説は、サポニンが両親媒性の形のために細胞膜のコレステロールやリン脂質と相互作用し、膜に穴をあけたり壊したりすること、それが赤血球で起きると溶血になることを整理している(出典: Lorent et al. 2014)。サポニンの表面張力を下げる力と、培養細胞の膜を傷つける力には相関があった、という研究もある(出典: Böttger et al. 2012)。サボンソウの根のサポニンについても、羊の赤血球を使った溶血性の試験が行われている(出典: Lu et al. 2015)。
ただし、これらはどれも、サポニンを赤血球や培養細胞に直接さらす試験である。血液に入る注射や、細胞を直接浸す実験の話であって、皮膚の表面に塗る化粧品の話とは条件が違う。溶血性の研究結果を、そのまま「サボンソウ葉エキス入りの化粧品は危ない」と読むことはできない。同時に、「天然の植物だから安心」とも言えない。本成分の塗布での安全性データは、§3.1のとおり限られている。
もう1つ、サポニンと名前の似たサポリンの話も分けておく。サポリンはサボンソウの種子から単離されたタンパク質で、細胞のタンパク質合成を止める性質から、抗体などと結合させた研究用の試薬や医療研究の材料として調べられてきた(出典: Polito et al. 2013)。同じ種類のタンパク質は葉や根からも精製されている(出典: Ferreras et al. 1993)。ただしこれは、精製したタンパク質を細胞や無細胞の系で調べた研究の話である。化粧品原料の葉のエキスにこのタンパク質がどれだけ残るか、肌に塗ってどうなるかを調べた資料は、本稿の確認範囲では見つからなかった。研究試薬としての性質を、そのまま化粧品の安全性に当てはめることはできない。
実用上の注意としては、次の点に絞られる。
- 植物エキスで肌荒れやかぶれを起こしたことがある人、敏感肌の人は、腕の内側などで少量を試してから使う
- 赤み・かゆみ・腫れが出たら使用を中止する
- 洗顔料が目に入ったらすぐに洗い流す
配合例の商品には、ほかの植物エキスや香料なども入るため、合わないと感じたときは処方全体を疑うのが現実的である。
3.3 配合量と、表示から読めないこと
本成分には、法的に一律の配合上限は示されていない。配合量は各メーカーが処方ごとに決める。原料は、葉をBGなどで抽出した液(化粧品表示ではBG・水・サボンソウ葉エキス)として流通していて、製造元の公開頁に推奨配合濃度は書かれていなかった(出典: 丸善製薬 化粧品原料 製品一覧 / 一丸ファルコス)。
成分表示から読めないことを整理すると、次の3つになる。
- 配合量: 化粧品では1%以下の成分を順不同で書けるため、表示位置から量は読めない。医薬部外品の「その他の成分」は、記載順そのものが企業の判断に任されている(§1.4)
- エキスの中身: サポニンをどれだけ含むかは、規格にも製造元の公開頁にも書かれていない
- 原料の銘柄: 単独の原料か、ほかの植物エキスと組み合わせた原料か(§4.1)は、表示から分からない
また、成分表の「BG」や「水」の一部は、本成分の原料液に由来している場合がある。
4. 相性の良い・悪い成分
4.1 併用される成分
サボンソウ葉エキスは単独で主役になる成分ではなく、配合例では洗浄や保湿の骨格の上に、ほかの植物エキスと一緒に重ねられている。
洗顔料の洗浄の骨格: マニフィーク クレンジング フォームは、ミリスチン酸・ステアリン酸・ラウリン酸と水酸化Kからなる石けんを土台に、ココイルグリシンKを重ねた処方で、本成分はその後ろに、キラヤ樹皮エキス、ヨーロッパシラカバ樹皮エキスと並ぶ(出典: KOSÉ公式)。キラヤ樹皮エキスは、EUのCosIngで CLEANSING や FOAMING(起泡)などの機能が登録されている植物エキスである(出典: CosIng Ref 59042)。泡と洗浄を担うのは前半の洗浄成分である。
複数の植物エキスの組み合わせ: 一丸ファルコスには、本成分を含む複数植物エキスの組み合わせ原料が2つある(出典: 一丸ファルコス)。
| 原料 | 化粧品表示に並ぶ植物エキス |
|---|---|
| ファルコレックス BX47 | ゴボウ根エキス、レモン果実エキス、セイヨウキズタ葉/茎エキス、オランダガラシ葉/茎エキス、セージ葉エキス、サボンソウ葉エキス |
| ファルコレックス BX52 | ゴボウ根エキス、トウキンセンカ花エキス、レモン果実エキス、ホップエキス、セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス、セージ葉エキス、サボンソウ葉エキス |
(出典: 一丸ファルコス 製品ページ)
ZIGEN オールインワンフェイスジェルの成分表には、セージ葉エキス、ゴボウ根エキス、レモン果実エキス、セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス、ホップ花エキス、トウキンセンカ花エキス、セイヨウキズタ葉/茎エキス、オランダガラシ葉/茎エキスが、本成分と一緒に出てくる(出典: ZIGEN公式)。同じ植物の組み合わせを含む原料が製造元から出ている、という出現の一致である。ただし、この商品がどちらかの組み合わせ原料を使っているかは、成分表示からは分からない(ホップは原料側が「ホップエキス」、商品側が「ホップ花エキス」と表示名も違う)。
同じことは医薬部外品の側にもある。組み合わせ原料の部外品表示は「ゴボウエキス、レモンエキス、セイヨウキズタエキス、オランダカラシエキス、セージエキス、サボンソウエキス」などで(出典: 一丸ファルコス)、薬用ウーマシャンプー プレミアムのその他の成分にも、これらの部外品名が並んでいる(出典: ウーマ公式)。この商品についても、どの原料を使っているかは表示からは分からない。
4.2 注意したい組み合わせ
サボンソウ葉エキスについて、化粧品処方で避けるべき組み合わせは、本稿で確認した資料では報告されていない。
実用上の注意は、成分どうしの相性よりも、期待の置き方と処方全体の見方にある。
- 「殺菌」の成分を重ねれば清潔になる、という足し算: 配合目的の「殺菌剤」は効能ではない(§2.3)。肌の清潔さは、洗顔そのものと洗浄成分の選び方で決まる
- 植物エキスの数で選ぶこと: 植物エキスが何種類も並んでいても、それぞれの量や中身は表示から読めない。数が多いほど肌にいい、とは言えない
- 香料・清涼成分を含む処方: マニフィークの洗顔料は香料を、ZIGENのジェルはl-メントールを含む。肌が敏感なときにしみる場合、原因は本成分以外の成分であることも多い
- 「サボンソウ」の名前で成分を束ねること: サボンソウ葉エキス・化粧品名のサボンソウエキス(根及び葉)・サボンソウ根エキスは、それぞれ別の成分である(§1.3)
4.3 類似成分
サポニンを含むことで知られる植物のエキスと、同じクラスタで「名前が割れる」植物エキスを並べると、本成分の位置がつかみやすい。
| 成分 | 植物・部位 | 日本の表示名称の配合目的 | 本成分との関係 |
|---|---|---|---|
| サボンソウ葉エキス(本成分) | サボンソウの葉 | 殺菌剤 | ― |
| ムクロジ果皮エキス | ムクロジの果皮 | 皮膚コンディショニング剤(未分類) | 洗い物に使われてきたサポニンの植物。こちらも洗浄剤の登録ではない |
| セイヨウハッカ葉エキス | セイヨウハッカの葉 | 香料・皮膚コンディショニング剤・閉塞剤 | 同じ型(化粧品の同じ文字列「セイヨウハッカエキス」が全草の別成分) |
| イチョウ葉エキス | イチョウの葉 | 皮膚コンディショニング剤 | 部外品名イチョウエキスが化粧品の旧名と同じ定義 |
| ゴレンシ葉エキス | ゴレンシ(スターフルーツ)の葉 | 保湿・湿潤剤 | 部外品名スターフルーツ葉エキスが化粧品にない別名 |
| マタタビ果実エキス | マタタビの果実 | 皮膚コンディショニング剤 | 部外品名シルバーバイン果実エキスが化粧品にない別名 |
| レモンエキス | レモンの果実又は果汁 | 登録なし(空欄) | 同じ名前で定義の幅が違う別登録 |
(出典: 日本化粧品工業連合会 / Cosmetic-Info.jp / 各成分の DappNotes 成分解説)
ムクロジ果皮エキスとは、「泡立つ植物として知られるが、日本の表示名称の登録は洗浄剤ではない」という点が共通している。違いは名前の型で、ムクロジは化粧品の旧名「ムクロジエキス」が部外品名と同じ文字列で、定義も同じ果皮のエキスになる型、本成分は化粧品の同じ文字列が別の部位範囲を指す型である。また、部外品の規格の確認試験も違い、ムクロジエキスには泡の試験があるが、サボンソウエキスにはない(§1.1)。
5. 使い方
5.1 推奨される使用シーン
サボンソウ葉エキスの有無で商品を選ぶ場面は、実際にはあまりない。配合例は洗顔料とオールインワンで、本成分はどちらでも処方の一部として入っている。
洗顔料(洗い流す製品): 選ぶときに見るのは、主な洗浄成分の種類(石けん系か、アミノ酸系か)と、自分の皮脂量や肌の乾燥しやすさとの相性である。本成分は洗い流す処方の中の植物エキスの1つで、肌に残る量は限られる。シェービングフォームを兼ねる洗顔料では、泡の質やすすぎやすさも使い心地を左右する。
オールインワン・美容液(肌に残す製品): 植物エキスの1つとして入っている。選ぶときは保湿の骨格(グリセリン・BG・セラミドなど)、とろみや使い心地、香りや清涼成分の有無を見ればよい。
使い方は、それぞれの商品の標準的な使い方に従えばよい。本成分のために特別な使い方をする必要はない。
5.2 期待できないこと・避けるべき使い方
サボンソウ葉エキスに期待できないことは、次のとおり。
- 洗浄力の上乗せ: 日本の登録は洗浄剤ではなく、洗顔料の洗浄は主な洗浄成分が担う(§2.1)
- 肌の殺菌・ニキビの予防: 配合目的の「殺菌剤」は効能の承認ではなく、肌の上での効果を示すデータも見つかっていない(§2.2・§2.3)
- 製品の防腐: 化粧品の防腐剤は化粧品基準の別表の成分に限られていて、本成分はその役割の成分ではない(§2.1)
避けたいのは、サボンソウの草をもんで泡を作り、そのまま顔や体を洗うことを、化粧品のサボンソウ葉エキスと同じものとして試すことである。化粧品の原料は葉をBGなどで抽出し、重金属などの純度試験を経た液で(§1.1・§3.1)、植物そのものとは中身も濃さも違う。根や全草のサポニンの研究(§2.2)が示すように、植物の部位によって含まれる成分も違う。
6. メンズ実用視点まとめ
メンズの成分表示でサボンソウ葉エキスを見かけたら、次の3点で読むと整理しやすい。
- 登録は殺菌剤だけ: 日本の表示名称の配合目的は殺菌剤の1つ。洗浄剤の登録ではなく、殺菌の効能を持つ成分でもない。「石けん草」の名前から洗浄力や殺菌の効果を期待しない
- 名前は区分で読む: 化粧品の「サボンソウ葉エキス」と部外品の「サボンソウエキス」は、製造元が同じ原料に付ける2つの名前。ただし化粧品の成分表の「サボンソウエキス」は根及び葉のエキスという別成分
- 部外品でも有効成分ではない: 部外品の成分表にあっても、有効成分ではない側の成分。効能は有効成分の欄で判断する
皮脂が多くベタつきやすい肌、ヒゲ剃り後の肌、汗をかきやすい肌では、洗い上がりのさっぱり感や使い心地に目が向きやすい。その判断は洗浄成分や保湿の骨格で行い、サボンソウ葉エキスは、処方の中〜後半に並ぶ植物エキスの1つとして落ち着いて読めばよい。
7. よくある質問(FAQ)
Q1. サボンソウ葉エキスはどんな成分ですか?
ナデシコ科のサボンソウの葉から得られる植物エキスです(出典: 日本化粧品工業連合会 / 医薬部外品原料規格2021)。日本の化粧品表示名称では、配合目的として「殺菌剤」の1つだけが登録されています。有効成分ではなく、化粧品にも医薬部外品にも添加成分として配合されます。
Q2. 「石けん草」と呼ばれるのに、洗浄成分ではないのですか?
サボンソウはサポニンを含み、泡立ちの研究でも界面活性剤の供給源として挙げられる植物です(出典: Góral & Wojciechowski 2020)。ただし、日本の表示名称で本成分に登録された配合目的は殺菌剤だけで、洗浄剤ではありません。EUのCosIngには抗菌と洗浄の2つが登録されていますが(出典: CosIng)、サポニンの構造研究の多くは根や全草が対象で、葉のエキスのサポニン量は公開されていません。洗顔料の泡と洗浄は、成分表の前半に並ぶ主な洗浄成分が担っています。
Q3. 「サボンソウエキス」と「サボンソウ葉エキス」は同じものですか?
商品の区分によって答えが変わります。医薬部外品の成分表の「サボンソウエキス」は葉のエキスで、製造元は同じ原料に化粧品名「サボンソウ葉エキス」と部外品名「サボンソウエキス」を並記しています(出典: 丸善製薬 / 一丸ファルコス)。一方、化粧品の成分表の「サボンソウエキス」は根及び葉のエキスという別の成分の名前です(出典: Cosmetic-Info.jp)。文字列だけでなく、化粧品か医薬部外品かとあわせて読んでください。
Q4. サポニンには溶血性があると聞きました。化粧品に入っていて大丈夫ですか?
サポニンが赤血球の膜を壊す性質(溶血性)は総説で整理されていますが、これは血液や細胞に直接さらす試験の話で、肌に塗る化粧品の条件とは違います(出典: Lorent et al. 2014)。本成分について米国CIRの個別評価は見当たらず、塗布でのヒト試験や皮膚炎の症例報告も本稿の確認範囲では見つかりませんでした。危険と判断されたわけではありませんが、データが多いとも言えません。植物エキスで肌荒れした経験がある人は、少量で試してから使い、合わないと感じたら使用を中止してください。
8. まとめ
サボンソウ葉エキスは、ナデシコ科のサボンソウの葉をBGなどで抽出した植物エキスで、日本の化粧品表示名称の配合目的は殺菌剤の1つだけが登録されている(出典: Cosmetic-Info.jp / 医薬部外品原料規格2021)。
名前の面では、同じ原料が化粧品では「サボンソウ葉エキス」、医薬部外品では「サボンソウエキス」と書かれ、INCI名は Saponaria Officinalis Leaf Extract になる。原料製造元3社が両方の名前を同じ原料に並記している。ただし化粧品の成分表の「サボンソウエキス」は根及び葉のエキスという別成分で、同じ文字列でも商品の区分で指すものが変わる。
「石けん草」の面では、サボンソウがサポニンを含み泡立つ植物であることは研究で示されているが、構造研究の中心は根や全草で、葉のエキスの中身は公開されていない。日本の登録は洗浄剤ではなく、「殺菌剤」も効能ではなく配合目的の分類で、製品の防腐剤とも別の区分である。安全性では、CIRの個別評価や塗布のヒト試験は見当たらず、サポニンの溶血性は血液・細胞に直接さらす試験の話として分けて読む。
「石けん草」の名前から洗浄力や殺菌の効果を期待するより、洗浄成分や保湿の骨格で商品を選び、その中の植物エキスの1つとして読むのが実用的な理解になる。