イソヘキサデカンは、イソブテンという炭素4個の炭化水素を原料に合成される、枝分かれの多い炭素16個の飽和炭化水素(イソパラフィン)で、INCI名は Isohexadecane、化粧品表示名称は「イソヘキサデカン」(出典: INEOS / PubChem CID 20414)。化粧品では油剤(エモリエント)や溶剤として使われる(出典: CIR Isoparaffins 最終報告書要旨)。

本記事では、商品マスターで「乳化」「エモリエント」と役割語が付くだけの裏方成分6つを、水と油をつなぐ側とつながれる油の側に読み分けるクラスタの1本として、3点を整理する。1点目は、DappNotes 商品マスターの132製品で、本成分が増粘ポリマー原料と一緒にしか現れないこと。2点目は、ミネラルオイル・スクワラン・イソドデカン、そしてエステル油との位置関係。3点目は、「鉱物油系は毛穴が詰まる」「石油由来は危険」という言説の中立的な整理。

1. イソヘキサデカンの基本

1.1 何の成分か

名前は「イソ(枝分かれした)+ヘキサデカン(炭素16個のアルカン)」を表す。炭素と水素だけでできたアルカンで、分子式は C16H34、分子量は約226(出典: PubChem CID 20414)。二重結合を持たない飽和炭化水素で、ミネラルオイルやスクワランと同じく「炭化水素油」の系統に入る。

代表的な分子は 2,2,4,4,6,8,8-ヘプタメチルノナンで、炭素9個の主鎖に7本のメチル基がぶら下がった形をしている(出典: PubChem CID 20414)。原料メーカーの INEOS は同じ分子を反対側から番号を振って 2,2,4,6,6,8,8- と表記しているが、指している構造は同じ。

作り方は、イソブテン(炭素4個の枝分かれした炭化水素)を原料にした合成になる。INEOS は、精製したイソブテン原料から特許プロセスで作る完全な合成品と説明している(出典: INEOS)。炭素16個はイソブテン4個分の炭素数に相当する。主異性体の名前にある 2,2・4,4・8,8 は、1つの炭素に2本のメチル基が付いた箇所を表し、枝分かれの多いイソブテンを原料にしていることと整合する。

注意したいのは、化粧品原料の「イソヘキサデカン」が単一の化合物ではないこと。INEOS の製品情報では、典型的な組成は99.9%が高分岐のC16イソパラフィンで、主異性体のヘプタメチルノナンは約54%とされる(出典: INEOS)。主成分の分子は約半分で、残りは同じ炭素16個でも枝分かれの位置が違う仲間になる。化合物データベースにある CAS番号 4390-04-9 は、この主異性体の単一化合物を指す(出典: PubChem CID 20414)。

物性の目安として、主異性体のヘプタメチルノナンは無色の液体で、沸点は513.2 K(約240℃)と記録されている(出典: PubChem CID 20414 / NIST Chemistry WebBook)。油と水への分かれやすさを示す計算値 XLogP は7.3で、水にはほとんどなじまない強い疎水性を示す(出典: PubChem CID 20414)。原料は異性体の混合物なので、製品グレードの物性はこれらの値と完全には一致しない。

化学的な安定性も特徴になる。本成分は二重結合もエステル結合も持たない飽和炭化水素で、不飽和脂肪酸を含む植物油のように二重結合を起点に酸化が進む経路や、エステル油のように加水分解される結合を持たない。

米国CIRの最終報告書の要旨は、本成分を含むイソパラフィン類について、主に溶剤として、またエモリエントとしても使われると整理している(出典: CIR Isoparaffins 最終報告書要旨)。規制上は医薬部外品の有効成分ではない添加成分で、本成分自体に承認効能はない。

1.2 どんな製品に配合されるか

CIRの最終報告書の要旨によると、本成分を含むイソパラフィン類は化粧品で主に溶剤として、またエモリエントとしても使われ、評価対象全体の使用濃度は0.0001〜90%の範囲にわたる(出典: CIR Isoparaffins 最終報告書要旨)。本成分個別の使用件数や濃度は、刊行版の本文で確認できていないため本記事では書かない。原料メーカーの INEOS は用途として、ファンデーション、日焼け止め、スキンケアクリーム、リップバーム、デオドラント、メイク落とし、ヘアコンディショナーを挙げている(出典: INEOS)。

DappNotes の商品マスター(132製品)で本成分を確認できたのは5製品で、すべてスキンケアのジェル・クリーム・セラムだった(出典: DappNotes 商品マスター集計)。

製品ID商品区分本成分の表示位置/全成分数コポリマーオレイン酸ソルビタンポリソルベート80
P094マニフィーク モイスチュアライジング ジェル化粧品単独名13/2811位14位19位
P097マニフィーク オールインワン ジェル UV化粧品単独名24/3621位25位30位
P107VARON オールインワンセラム ORIGINAL化粧品単独名20/2517位21位6位
P088ルシード 薬用パーフェクトスキンクリームEX医薬部外品連結名の中10/28同じ行―同じ行
P090ウーノ バイタルクリームパーフェクション fA医薬部外品連結名の中14/35同じ行―同じ行

(出典: 各社公式サイトの全成分表示をもとにした DappNotes 商品マスター集計。コポリマーは(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー)

この表から読めることは3つある。

1つ目は、本成分が単独の油として現れる製品がないこと。単独名で「イソヘキサデカン」と書く化粧品3品は、(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマーを単独名で書く3品と完全に一致する。医薬部外品2品では、本成分は「アクリル酸ナトリウム・アクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウム共重合体/イソヘキサデカン/ポリソルベート80」という1行の連結名の中にしか出てこない。132製品の中で、本成分はいつも増粘ポリマーと一緒に現れる。

2つ目は、この組み合わせが既製の原料の構成と重なること。SEPPIC社の増粘ポリマー原料 SIMULGEL EG は、公式ストアでINCIを「Isohexadecane, Polysorbate 80, Sodium Acrylate/Sodium Acryloyldimethyl Taurate Copolymer」と表示し、逆相エマルション重合(inverse emulsion polymerization)で作る液状ポリマーと説明している(出典: SEPPIC SIMULGEL EG)。医薬部外品2品の連結名は、この3成分と同じ顔ぶれになる。5品での出方は、ポリマーを油の中に分散させた逆相エマルション型原料の供給形態と整合する。ただし、本成分が処方者によって油剤として単独で足されたのか、原料の油相として入ったのかは表示からは確定できず、各製品がどの銘柄の原料を使っているかも本記事では特定しない。化粧品3品にはオレイン酸ソルビタンも並ぶが、上の公式INCIには含まれない。その由来はオレイン酸ソルビタンの記事で扱う。

3つ目は、表示の隣接を過大に読まないこと。化粧品3品では本成分の直後にオレイン酸ソルビタンが並ぶが、配合量1%以下の成分は順不同で書ける。P094 の11〜21位は「(アクリル酸…」「(アクリレーツ…」「イソ…」「オレ…」「カル…」「クエ…」「シク…」「スク…」「ポリ…」「リン…」と、ほぼ五十音順に並んでいる。「イソ」の次に「オレ」が来るのは五十音で並べても同じ結果で、隣接そのものは同じ原料に由来する証拠にならない。根拠として強いのは、並び順よりも「どの製品に一緒に現れるか」の一致のほうになる。なお P107 のポリソルベート80は6位と上位にあり、原料由来の分とは別に足されている可能性もあるが、表示からは断定できない。

また、5品とも本成分より上位に別の油剤が並ぶ。P088 はスクワラン(6位)とトリ2-エチルヘキサン酸グリセリル(8位)、P090 はメチルポリシロキサン(4位)と2-エチルヘキサン酸セチル(6位)、P094 はジメチコン(5位)、P097 はジカプリン酸PG(8位)、P107 はスクワラン(3位)とエチルヘキサン酸セチル(4位)。1%を超える成分は多い順に書かれるため、これらの製品で肌表面の油膜の中心を担っているのは本成分以外の油剤と読むのが自然になる。

商品マスターにはほかに、同じイソブテン系の炭化水素であるイソドデカンと水添ポリイソブテンを配合したヘアオイルが1品ある(P079 オーシャントリコ アンサーオイル)。こちらは本成分を含まない。

1.3 メンズ視点での見方

本成分に出会う場面は、自社集計ではオールインワンジェル(P094・P097・P107)と薬用クリーム(P088・P090)に限られる。ベタつきを嫌って軽い使用感を探すときに、成分表の「イソヘキサデカン」を「軽い油がたっぷり入っている」目印として読むのは外れやすい。§1.2 のとおり、本成分の出方は増粘ポリマー原料の油相としての供給形態と整合し、製品の使用感はより上位に並ぶ油剤や保湿剤、増粘剤の組み合わせで決まる。

成分表で本成分を見つけたら、次の3点を確かめると読み違いが減る。

  1. 近くに増粘ポリマーとポリソルベート80があるか: あれば、ポリマー原料と一緒に入る形と整合する
  2. 本成分より上位にどんな油剤があるか: スクワラン・シリコーン油・エステル油などが上位なら、油膜の主役はそちら
  3. 薬用製品では連結名の中にあるか: 医薬部外品では1行の長い名前の中に含まれ、単独の行としては見つからないことがある

2. 期待される働き・効果

2.1 メカニズム

イソヘキサデカンの働きは、化学反応で肌に何かをするものではなく、油としての物理的な性質に基づく。4つに分けて整理する。

1. 油膜をつくるエモリエント: 肌にのばすと薄い油膜になり、肌をなめらかに整え、水分の蒸発を防ぐ油膜をつくる。CIRの最終報告書要旨も、イソパラフィン類がエモリエントとして使われると整理している(出典: CIR Isoparaffins 最終報告書要旨)。炭素数は16で、スクワラン(C30)より小さな分子になり、軽い感触の油として扱われる。ただし粘度やのびを数値で比べた一次データは、本稿では確認していない。

2. 揮発のしかた: 同じイソブテン系の炭化水素で、主異性体どうしの沸点を比べると、炭素数による違いが分かる。

成分(主異性体)炭素数沸点
イソドデカン(2,2,4,6,6-ペンタメチルヘプタン)C12451 K(約178℃)
イソヘキサデカン(本成分・2,2,4,4,6,8,8-ヘプタメチルノナン)C16513.2 K(約240℃)

(出典: NIST Chemistry WebBook。原料はどちらも異性体の混合物で、主異性体の割合はイソドデカン約85%・イソヘキサデカン約54%〔出典: INEOS〕)

主異性体の沸点は本成分のほうが60℃ほど高く、揮発はイソドデカンより緩やかと考えられる。ただし、本成分が肌の上で何分・何時間で揮発するかを示す一次データは確認できなかった。本記事では本成分を「揮発性の油」とも「不揮発性の油」とも断定しない。

3. 溶剤: CIRの最終報告書要旨は、イソパラフィン類の主な機能を溶剤としている(出典: CIR Isoparaffins 最終報告書要旨)。油に溶ける成分をなじませる役割になる。INEOS が用途にメイク落としを挙げているのも(出典: INEOS)、油性の汚れとなじむ性質とつながる。

4. ポリマーを分散させる媒体: §1.2 で見た逆相エマルション型の原料では、本成分は別の役割を持つ。逆相(油中水型)のエマルション重合では、水に溶かしたモノマーを油の中に細かい水滴として分散させて重合し、できたポリマーは油の中に分散した液体として供給される。処方の水相に加えると乳化の向きが入れ替わり、ポリマーが水側に出て増粘する(詳しくは(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマーの記事)。このとき本成分は、ポリマーを運ぶ連続した油相として働く。SEPPIC は SIMULGEL EG を逆相エマルション重合で作る液状ポリマーと説明しており(出典: SEPPIC SIMULGEL EG)、自社集計の5製品での出方はこの供給形態と整合する。その場合、本成分はエモリエントとしてより分散媒として入っている側面もありうるが、製品ごとの原料は確認していない。

これらを支えているのが化学的な安定性になる。飽和炭化水素でエステル結合を持たないため加水分解されず、二重結合を起点とした酸化の経路も持たない(§1.1)。

2.2 一般的な効能範囲

イソヘキサデカンを配合した化粧品で表現できる効能は、化粧品の効能範囲のうち「肌をなめらかにする」「皮膚の水分・油分を補い保つ」「皮膚の乾燥を防ぐ」といった範囲にとどまる。しかもその効能は製品全体に対するもので、本成分単独の働きとして示せるのは、水分の蒸発を防ぐ油膜をつくる、肌をなめらかに整える、というところまでになる。

本成分は医薬部外品の有効成分ではない。§1.2 の P088・P090 は医薬部外品だが、承認された効能は別に配合された有効成分に紐づき、本成分は連結名の一部として「その他の成分」に並ぶ。「肌荒れを防ぐ」「バリア機能を改善する」「ニキビを防ぐ」といった効能を本成分の働きとして読むことはできない。

2.3 限界・誤解されやすい点

誤解されやすい点は3つある。

1. 成分表にあれば軽い油がしっかり入っている、という誤解。 自社集計の5製品では、本成分はいつも増粘ポリマー原料と一緒に現れ、化粧品3品では1%以下の成分が並ぶ後半に置かれる。配合量%は表示から読めないが、少なくとも「軽い油を主役に据えた処方」の目印にはならない。油膜の中心を担うのは、より上位に並ぶ別の油剤と読むのが自然になる(§1.2)。

2. 揮発する油だから肌を乾燥させる、という誤解。 本成分の主異性体の沸点はイソドデカンの主異性体より60℃ほど高く(出典: NIST Chemistry WebBook)、速く揮発する油とは性質が異なる。揮発のしかたが肌の乾燥につながることを本成分について示した一次データは、本稿では確認していない。本成分を配合した製品で乾燥を感じた場合も、本成分だけを原因と決める根拠はない。

3. 炭化水素だからミネラルオイルと同じ、という誤解。 どちらも炭素と水素だけでできた油だが、つくり方と組成が違う。ミネラルオイル(部外品名 流動パラフィン)は石油から得た液状の炭化水素類の混合物で(出典: 医薬部外品の成分表示名称リスト 平成20年版 連番2698)、本成分はイソブテンをつないで作る、炭素数がほぼ16にそろった合成品になる(出典: INEOS)。同じ系統でも、別の成分として安全性データや使用感を読む必要がある(§3.5)。

3. 安全性・注意点

3.1 既知の刺激性・アレルギー報告

米国CIR(化粧品成分の安全性を評価する専門家パネル)は、本成分を含むイソパラフィン類をまとめて評価し、最終報告書を2012年に International Journal of Toxicology に掲載している。PubMed に載る要旨では、専門家パネルが動物および臨床のデータを検討し、本評価に記述された現行の使用実態と使用濃度において安全(safe in the present practices of use and concentration described in this safety assessment)と結論したとされる(出典: CIR Isoparaffins 最終報告書要旨)。

本稿では刊行版の本文を確認できておらず、本成分個別の皮膚刺激性・眼刺激性・感作性・コメド誘発性の試験の内訳は把握できていない。このため、個別の試験数値やその解釈は書かない。CIRの結論は、評価時点の使用実態と使用濃度を前提とした条件付きの表現で、あらゆる使い方での安全を保証するものではない点も押さえておきたい。

製品で赤み・かゆみ・ヒリつきが出た場合は使用を中止する。本成分が入る5製品では、増粘ポリマー・ポリソルベート80・防腐剤などが同じ処方に並び、香料を含む製品もある(出典: DappNotes 商品マスター集計)。原因を本成分と決めつける根拠はなく、製品単位で判断するのが現実的になる。

3.2 推奨配合量と過剰使用時のリスク

イソヘキサデカンは、日本の化粧品基準で配合上限が定められた成分ではなく、配合量は処方ごとに設計される。CIRの最終報告書要旨は使用濃度を0.0001〜90%の範囲としているが(出典: CIR Isoparaffins 最終報告書要旨)、これは炭素数の異なる多数のイソパラフィンをまとめた範囲で、本成分個別の値ではない。

配合量を読むうえで外せないのが供給形態になる。§1.2 のとおり、本成分は増粘ポリマーやポリソルベート80と一緒に原料として入る形と整合する。その場合、原料としての配合量と、そのうち本成分が占める量は一致しない。成分表示の順位からも配合量%は読み取れないため、本記事では数値を示さない。

過剰配合のリスクとして一般に考えられるのは、刺激よりも使用感の側になる。油剤を多く入れた処方は、油っぽさやベタつきとして感じられることがある。これは本成分に限らず油剤全般に言える傾向で、配合バランスの問題にあたる。

3.3 「鉱物油系=毛穴が詰まる」「石油由来=危険」と言われる根拠と実態

炭化水素油には「鉱物油系だから毛穴が詰まる」「石油由来だから危険」というイメージが付きやすい。本成分に当てはめて、2つを分けて整理する。

「鉱物油系=毛穴が詰まる」について。 まず、本成分はミネラルオイルではない。ミネラルオイル(部外品名 流動パラフィン)は石油から得た液状の炭化水素類の混合物で(出典: 医薬部外品の成分表示名称リスト 平成20年版 連番2698)、本成分は精製したイソブテンから作る炭素数がほぼ16にそろった合成品になる(出典: INEOS)。炭化水素油という系統は同じでも、同じ成分として扱うことはできない。

次に、「毛穴が詰まる」という言い方には2つの別の性質が混ざりやすい。肌表面に油膜をつくって水分の蒸発を防ぐ「閉塞性」と、毛穴の出口の角化を乱して面皰(コメド)をつくりやすくする「コメド誘発性」は、別の評価軸になる。この区別はミネラルオイルの記事で詳しく扱っている。本成分個別のコメド誘発性データは、刊行版の本文を確認できていないため、本記事では「詰まる」とも「詰まらない」とも断定しない。実用面では、§1.2 のとおり本成分が入る5製品ではより上位に別の油剤が並ぶため、本成分の有無だけで毛穴への影響を判断する意味は小さい。

「石油由来=危険」について。 イソブテンは一般に石油化学の工程で得られる原料で、その意味で本成分は石油化学系の合成品と言える。ただし、成分の安全性は由来の言葉ではなく、その成分の試験データと使われ方で評価される。CIRはイソパラフィン類について、現行の使用実態と使用濃度において安全と結論している(出典: CIR Isoparaffins 最終報告書要旨)。INEOS は本成分の典型的な組成を99.9%が高分岐C16イソパラフィンとしており(出典: INEOS)、組成の幅が狭い点は、炭素数や成分に幅のある混合物とは性格が違う。

逆方向の読み方にも注意したい。「合成で組成がそろっているから、どんな使い方でも安全」とは言えない。CIRの結論は使用実態と濃度を前提とした条件付きのもので、製品が合うかどうかは処方全体と使う人の肌で決まる。由来で危険と決めるのも、由来で安心と決めるのも、同じく根拠が足りない。

3.4 水と油をつなぐ側と、つながれる油の側 ─ 同じクラスタの6成分

商品マスターでは、本成分を含む6成分に「乳化(ソルビタン系ノニオン)」「乳化・可溶化(ノニオン)」「エモリエント(炭化水素)」「エモリエント(エステル油)」といった役割語が付くだけで、どれも裏方として扱われる。これを「水と油をつなぐ側」と「つながれる油の側」に分け、2つの層で読むと成分表の見え方が変わる。

1層目は、つなぐ側の親油・親水のはしご。 ソルビタン(ソルビトールの脱水物)に脂肪酸が付いた乳化剤は、EO(酸化エチレン)を付けるかどうか、脂肪酸が何本付くか、どの脂肪酸かによって、親油側から親水側まで並ぶ。その目安がHLBになる。一方、油はHLBを持たず、安定に乳化するために乳化剤側に求めるHLB(required HLB)で扱われる(出典: Croda Pharma 技術資料)。本成分とトリエチルヘキサノインは、このはしごの外にある「つながれる油」の側に入る。

2層目は、成分表での出方。 同じ成分でも、原料の一部として同梱されて入る場合と、処方者が単独で足す場合がある。

成分立ち位置骨格・系統脂肪酸EO付加親油・親水の側成分表での出方(132製品)
ポリソルベート80つなぐ側ソルビタンエステル+EOオレイン酸あり親水側(HLB 15.0)単独名7品+部外品の連結名2品
オレイン酸ソルビタンつなぐ側ソルビタンのモノエステルオレイン酸なし親油側(HLB 4.3)本成分と同じ3品のみ
セスキオレイン酸ソルビタンつなぐ側ソルビタン等のモノ・ジエステルオレイン酸なし親油側(HLB 3.7)1品
イソステアリン酸ソルビタンつなぐ側ソルビタンのモノエステルイソステアリン酸(分岐)なし親油側1品
イソヘキサデカン(本成分)つながれる油の側炭化水素(高分岐C16イソパラフィン)なしなし油(HLBを持たない)単独名3品+部外品の連結名2品
トリエチルヘキサノインつながれる油の側エステル油(グリセリンのトリエステル)2-エチルヘキサン酸なし油(HLBを持たない)化粧品名5品+部外品名3品
ポリソルベート20(既存)つなぐ側ソルビタンエステル+EOラウリン酸あり親水側(HLB 16.7)本クラスタの集計対象外
オレイン酸PEG-6ソルビタン(既存)つなぐ側ソルビタンエステル+EOオレイン酸あり(6モル)中間本クラスタの集計対象外

(出典: HLBは Croda Pharma 技術資料の近似値。本質は医薬部外品の成分表示名称リスト 平成20年版。出方は DappNotes 商品マスター集計)

表から見える本成分の位置は、はしごの外で、つなぐ側の成分と「同じ製品に一緒に現れる」関係にある。132製品の中で、本成分とオレイン酸ソルビタンは同じ3品にだけ現れ、ポリソルベート80もその3品に含まれる(出典: DappNotes 商品マスター集計)。親油性の乳化剤は油の側に、親水性の界面活性剤は水の側になじみやすい。油の中にポリマーを分散させておき、水に入れると水側へほどける逆相エマルション型の原料で、親油側と親水側の両方がそろっていることは、この供給形態と整合する。ただし、オレイン酸ソルビタンが本成分と同じ原料に由来するかは表示からは確定できない。

HLBの数値や系統の違いから、どれが良い乳化剤か、どちらの油が肌に良いかを導くことはできない。使用感や安定性は、配合量と処方全体で決まる。この表は優劣表ではなく、成分表を読むときの地図として使う。

3.5 炭化水素油とエステル油 ─ 軽い油どうしの位置関係

「エモリエント」とひとまとめにされる油剤も、分子の系統で分けると読みやすくなる。ここでは本成分に近い炭化水素油と、対照のエステル油を並べる。

成分系統炭素骨格つくり方・由来エステル結合
イソドデカン炭化水素C12・高分岐(主異性体約85%)精製イソブテンからの合成なし
イソヘキサデカン(本成分)炭化水素C16・高分岐(主異性体約54%)精製イソブテンからの合成なし
スクワラン炭化水素C30の飽和炭化水素(C30H62が主成分)サメ肝油や植物油由来、またはイソプレンからの合成なし
鉱物油(ミネラルオイル)炭化水素液状の炭化水素類の混合物石油から得るなし
トリエチルヘキサノインエステル油グリセリンに分岐のC8脂肪酸(2-エチルヘキサン酸)が3つ(C27H50O6)―あり
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルエステル油グリセリンにC8・C10の脂肪酸―あり

(出典: INEOS / 医薬部外品の成分表示名称リスト 平成20年版 連番1173・799・1116・2698 / PubChem CID 110973)

炭化水素とエステルの系統差。 炭化水素油は炭素と水素だけでできていて、分子に極性のある部分をほとんど持たない。エステル油は、脂肪酸とアルコールがエステル結合でつながった分子で、その結合部分(C=O と C-O)に極性がある。エステル結合は酸やアルカリの条件で加水分解されうる構造で、炭化水素油にはその結合がない。この違いは、他の油性成分とのなじみ方や感触の傾向に関わる。ただし、極性がある・ないのどちらが肌に良いという話ではなく、処方の目的に応じて組み合わせて使われる。実際、P088 ではスクワラン(6位)、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル(トリエチルヘキサノインの部外品名・8位)、本成分を含む連結名(10位)が同じ処方に並ぶ(出典: DappNotes 商品マスター集計)。

炭化水素どうしの位置関係。 本成分とイソドデカンは、どちらも精製イソブテンから作る高分岐のイソパラフィンで、炭素数が12か16かの違いになる(出典: INEOS)。主異性体の沸点はイソドデカンが約178℃、本成分が約240℃で(出典: NIST Chemistry WebBook)、揮発はイソドデカンのほうが速いと考えられる。スクワランも枝分かれのある飽和炭化水素だが、炭素数は30で本成分の2倍近い大きさになる(出典: 医薬部外品の成分表示名称リスト 平成20年版 連番1173)。ミネラルオイルは石油から得た液状の炭化水素類の混合物で(同 連番2698)、原料と組成の決まり方が本成分とは異なる。スクワランとミネラルオイルの揮発性を本成分と同じ条件で比べた数値は、本稿では確認していない。

DappNotes の商品マスターでは、スクワラン(植物性スクワラン・シュガースクワランの表記を含む)の表示は19件あるのに対し、イソドデカンはヘアオイル1品(P079)にとどまり、本成分は前述の5品になる(出典: DappNotes 商品マスター集計)。

3.6 医薬部外品での表示

手元で確認した『医薬部外品の成分表示名称リスト』(平成20年3月25日版)を「イソヘキサデカン」「ヘプタメチル」「イソセタン」「イソドデカン」で全文検索すると、いずれもヒットは0件だった(出典: 医薬部外品の成分表示名称リスト 平成20年版)。組成の近い候補として、イソパラフィン系の名称は次のように載っている。

連番部外品表示名称本質(リストの記載の要約)
634揮発性イソパラフィンイソブテンと n-ブテンを共重合した後、水素添加して得られる側鎖を有する炭化水素の混合物。重合度2〜5
763軽質流動イソパラフィン同上。重合度4〜6
2697流動イソパラフィン同上。重合度5〜10
760軽質イソパラフィン主としてイソパラフィンからなる炭化水素の混合物

これらを本成分と1対1で結び付けることはできない。634・763・2697 はイソブテンと n-ブテンの共重合物と書かれている一方、INEOS は本成分を精製イソブテン原料から作るとしている(出典: INEOS)。さらに、ブテン4個分(炭素16個)は634の重合度2〜5にも763の4〜6にも入り、どちらか1つに決まらない。このため DappNotes では、本成分に部外品表示名称を割り当てていない。

一方で、医薬部外品の製品で「イソヘキサデカン」という語が使われていることは事実として確認できる。P088 と P090 の成分表では、「アクリル酸ナトリウム・アクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウム共重合体/イソヘキサデカン/ポリソルベート80」(P090 は末尾が半角の「80」)という連結名の中に、本成分の名前がそのまま入っている(出典: DappNotes 商品マスター集計)。この連結名は(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマーの記事で1成分として扱っている。手元のリストは2008年版のため、現行版での扱いは別に確認が必要になる。

4. 相性の良い・悪い成分

4.1 併用される成分

増粘ポリマー原料の同居成分: 自社集計の5製品すべてで、本成分は(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマーとポリソルベート80と一緒に現れ、化粧品3品ではオレイン酸ソルビタンも並ぶ(出典: DappNotes 商品マスター集計)。併用というより、原料の供給形態と整合する組み合わせになる。

中和して使う増粘剤: 化粧品3品では(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマーが、P094 と P097 ではカルボマーも同じ処方に入る。性格の違う増粘剤を重ねて感触をつくる処方の一部として読める。

ほかの油剤・乳化剤: 5品とも本成分より上位に別の油剤が並ぶ。スクワラン(P088・P107)、ジメチコン(P094。部外品名メチルポリシロキサンで P088・P090)、エチルヘキサン酸セチル(P107。部外品名2-エチルヘキサン酸セチルで P090)、トリエチルヘキサノイン(部外品名で P088)などになる。乳化剤では水添レシチン(P094)やステアリン酸グリセリル(P097)が並ぶ。炭化水素油とシリコーン油・エステル油を組み合わせるのは一般的な処方の形になる。

4.2 注意したい組合せ

本稿で確認した一次資料では、イソヘキサデカンについて肌への安全性の面で避けるべき組み合わせは報告されていない。実用上の注意は、成分どうしの相性より成分表の読み方と使い方にある。

  • 成分表での二重計上: 化粧品では増粘ポリマー・本成分・ポリソルベート80が別々の行に立つため、「油と乳化剤が別に足されている」「成分数が多い」と見えやすい。医薬部外品では同じ顔ぶれが1行に収まる。行数の多さを処方の複雑さや刺激の強さの目安にしない
  • 油剤の重ねすぎ: 油剤を含むジェル・クリーム・日焼け止めなどを何層も重ねると、ベタつきや化粧崩れにつながることがある。これは成分の禁忌ではなく、量と重ね方の問題になる
  • 原因の決めつけ: 合わないと感じた場合、本成分だけでなく、同じ処方の防腐剤・香料・他の油剤も含めて製品単位で判断する

5. 使い方

5.1 推奨される使用シーン

本成分は単独で選ぶ成分ではなく、配合された製品の中で見ていく成分になる。

オールインワンジェル・クリーム: 自社集計で本成分が入っていたのはこの剤型だけだった。ここでの本成分は、増粘ポリマー原料の供給形態と整合する出方をしており、使用感を左右するのは上位の油剤・保湿剤・増粘剤の組み合わせになる。ベタつきが気になる場合は、本成分の有無より、上位に並ぶ油剤の種類と量を見る。

メイク落とし・ファンデーション・日焼け止め: INEOS はこれらを本成分の用途に挙げている(出典: INEOS)。油性の汚れやメイクとなじむ溶剤・油剤としての性質が生きる場面になる。

使い方は、各製品の表示どおりでよい。ジェルやクリームなら洗顔後や髭剃り後の肌に適量をなじませ、メイク落としなら製品の指示に従って洗い流す。

5.2 期待できないこと・避けるべき使い方

イソヘキサデカンに期待できないことは、次のとおり。

  • 保湿の主役: 自社集計の5製品では、より上位に別の油剤や保湿剤が並ぶ。本成分の有無で保湿の強さを判断しない
  • 肌荒れ・ニキビ・バリア機能の改善: 本成分は有効成分ではなく、これらを本成分の働きとして期待することはできない
  • 「軽い油だから塗っても何も残らない」こと: 本成分の揮発はイソドデカンより緩やかと考えられ、肌の上での残り方を示す一次データは確認していない

避けたいのは、「石油系だから危ない」「合成で純度が高いから安心」という由来のイメージだけで製品を選ぶことになる。どちらの判断も、処方全体と自分の肌に合うかという実際の問いに答えていない。

6. メンズ実用視点まとめ

メンズの成分表示でイソヘキサデカンを見かけたら、次の3点で読むと整理しやすい。

  1. イソブテンから作る軽い炭化水素油: 炭素16個の高分岐イソパラフィンの混合物で、エステル結合も二重結合も持たない。ミネラルオイルとは原料も組成も別の成分
  2. オールインワンでは増粘ポリマー原料と一緒に出る: 自社集計の5製品すべてで増粘ポリマー・ポリソルベート80と同居し、逆相エマルション型原料の供給形態と整合する。使用感の主役は上位に並ぶ別の油剤
  3. 表示の行数に惑わされない: 化粧品では3〜4行、薬用製品では1行の連結名になることがあり、行数の差は処方の複雑さを表さない

皮脂が多くベタつきを嫌う一方で、洗顔や髭剃りの後はつっぱりやすい、という肌はメンズによくある。軽い使用感を探すときは、本成分1つを目印にするより、上位の油剤と保湿剤の組み合わせを見るほうが実際の使い心地に近い。

7. よくある質問(FAQ)

Q1. イソヘキサデカンはどんな成分ですか?

イソブテンを原料に合成される、炭素16個の枝分かれの多い飽和炭化水素です(出典: INEOS / PubChem CID 20414)。化粧品では油剤(エモリエント)や溶剤として使われます(出典: CIR Isoparaffins 最終報告書要旨)。原料は単一の化合物ではなく、主異性体のヘプタメチルノナンが約54%を占める異性体の混合物です(出典: INEOS)。

Q2. ミネラルオイル(鉱物油)と同じものですか?

どちらも炭素と水素だけでできた炭化水素油ですが、別の成分です。ミネラルオイル(部外品名 流動パラフィン)は石油から得た液状の炭化水素類の混合物で(出典: 医薬部外品の成分表示名称リスト 平成20年版)、本成分は精製したイソブテンから作る、炭素数がほぼ16にそろった合成品です(出典: INEOS)。安全性や使用感は、それぞれの成分として読む必要があります。

Q3. 毛穴が詰まったり、ニキビの原因になったりしませんか?

本成分個別のコメド誘発性のデータは、本稿では刊行版の本文で確認できていないため、詰まるとも詰まらないとも断定しません。「毛穴が詰まる」という言い方には、肌表面で水分の蒸発を防ぐ閉塞性と、毛穴の出口でコメドをつくりやすくするコメド誘発性という別の性質が混ざりやすい点に注意が必要です。CIRはイソパラフィン類を現行の使用実態と使用濃度において安全と結論しています(出典: CIR Isoparaffins 最終報告書要旨)。ニキビが気になる場合は、成分1つより製品単位で、使ってみた肌の反応で判断してください。

Q4. オールインワンジェルの成分表で、増粘ポリマーやオレイン酸ソルビタンのそばに並んでいるのはなぜですか?

同じ製品に一緒に現れる理由は、増粘ポリマーを油の中に分散させた逆相エマルション型原料の供給形態と整合します。SEPPIC の SIMULGEL EG は INCI を Isohexadecane, Polysorbate 80 と増粘コポリマーの3成分で表示しています(出典: SEPPIC SIMULGEL EG)。ただし、化粧品では1%以下の成分を順不同で書けるため、隣り合っていること自体は同じ原料由来の証拠になりません。実際の並びは、ほぼ五十音順にも見えます(出典: DappNotes 商品マスター集計)。各製品の原料銘柄は特定していません。

Q5. イソドデカンとは何が違いますか? 揮発して肌が乾燥しませんか?

どちらも精製イソブテンから作る高分岐のイソパラフィンで、炭素数がイソドデカンは12、本成分は16です(出典: INEOS)。主異性体の沸点はイソドデカンが約178℃、本成分が約240℃で(出典: NIST Chemistry WebBook)、本成分の揮発はより緩やかと考えられます。本成分の揮発が肌の乾燥につながることを示した一次データは確認していません。

Q6. トリエチルヘキサノインなどのエステル油とは何が違いますか?

分子の系統が違います。本成分は極性のある部分をほとんど持たない炭化水素で、加水分解される結合を持ちません。トリエチルヘキサノインはグリセリンに2-エチルヘキサン酸が3つエステル結合した油で(出典: PubChem CID 110973)、結合部分に極性があり、酸やアルカリの条件で加水分解されうる構造です。どちらが肌に良いかは系統からは決まらず、処方の目的に応じて組み合わせて使われます。

Q7. 薬用クリームの成分表で「イソヘキサデカン」が単独で見当たりません。入っていないのですか?

入っていないとは限りません。自社集計の医薬部外品2品では、「アクリル酸ナトリウム・アクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウム共重合体/イソヘキサデカン/ポリソルベート80」という1行の連結名の中に本成分の名前が含まれています(出典: DappNotes 商品マスター集計)。2008年版の医薬部外品の成分表示名称リストには「イソヘキサデカン」単独の名称は見当たりませんでした。

8. まとめ

イソヘキサデカンは、精製したイソブテンから合成される炭素16個の高分岐イソパラフィンで、主異性体のヘプタメチルノナンが約半分を占める異性体の混合物になる(出典: INEOS)。二重結合もエステル結合も持たない飽和炭化水素で、化粧品では油剤(エモリエント)や溶剤として使われる。CIRはイソパラフィン類を現行の使用実態と使用濃度において安全と結論している(出典: CIR Isoparaffins 最終報告書要旨)。

DappNotes の商品マスター132製品では、本成分は単独の油として現れず、5品すべてで増粘ポリマーとポリソルベート80と一緒に出てくる。この出方は、ポリマーを油に分散させた逆相エマルション型原料の供給形態と整合するが、個別製品の原料銘柄は特定していない。表示の隣接は五十音順でも説明できるため、根拠は「同じ製品に一緒に現れる」ことの一致に置く。

油の系統で見ると、本成分はイソドデカン(C12)・スクワラン(C30)・ミネラルオイルと同じ炭化水素油の側にあり、トリエチルヘキサノインなどのエステル油とは極性と加水分解の有無で分かれる。「鉱物油系=毛穴が詰まる」「石油由来=危険」は由来や系統だけで判断する読み方で、本成分の実際の位置づけとは合わない。成分表では、本成分を軽い油の目印にするより、上位に並ぶ油剤と処方全体を見るのが実用的な読み方になる。

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